「社員は40歳までに独立・起業させる」を目標にする

マイルストーン
この記事は約8分で読めます。

「組織のミッション」と「個人のミッション」を一致させ、ライフプランを策定。
ライフプランの成功を支援する会社風土を育んでいく。。。。
その具体的な目標が「社員は40歳までに独立・起業させる」ことです。

自分の人生で達成したことを、会社で実現していく。
会社とは社員の夢を実現する場所にする。

それを自然なことと思える経営者、ステークホルダーのコミュニティにする。

「働きがいのある会社」のメリット

 

特殊な国を除けば、世界中、人々の願いは共通しています。
平和を愛し、安心・安全で、不安のない暮らしを求めています。

それをそのまま家庭に持ち込めば、家族は明るく楽しく穏やかに暮らせます。

それを可能にするには、職場も、そうあることです。

しかし、世の中には変動があり、安定した収益を永続的に可能にすることは、とても困難です。同じ結果を維持するには、変わり続けることが必須だということです。

変わり続けるためには、変わらない軸「平和を愛し、安心・安全で、不安のない暮らし」が必要です。

 

働きがいのある会社がもたらすメリットは、離職率軽減によるコスト削減、業務遂行のスピードアップ、生産性向上など膨大ですが、なにより組織の企業文化に対する一体感は計り知れません。このメリットを手にしようとしないのは、尋常ではありません。

ところで組織とは「組織図」のことではありません。当たり前ですね。

「組織図」とは、仕組みであり、仕組みとは自分をつかいこなすことです。
個人の仕組み、組織の仕組み、それは自動化していくことに他なりません。

組織づくりというと組織図を真っ先に考える人と、モチベーションを真っ先に考える人がいます。違いは目的とプロセスに対する考えの違いから生じています。

組織とはチームワークのことであり、チームワークは全員が自律できる働き方をすることです。自律できる働き方ができなければ誰がなんと言おうとチームワーク(役割分担)はできません。

チームワークができる会社

心霊スポットとしても有名で200名からの兵士が遭難死した実話を映画化した「八甲田山」にこんな場面があります。

雪中行軍中の部隊のひとりが、遭難した別の部隊に所属する弟の雪に埋もれた死体を発見します。兄は弟を担いで行ってやりたいと部隊長に申し出しますが、許可されません。

「気持ちはわかるが、弟を背負って行軍しているとお前が倒れる。他の者が助けなければならず、やがて隊は全滅する。」というのが理由です。

チームワークとはなにかを説明した言葉です。

チームワークとは、自分の役割を誰の助けも得ずに果たせることです。個人の自信と同じ意味です信頼とは、自分あるいは自分たちの望みはかなう、今この瞬間もその実現に向かっているのだ、と信じる心構えのことのことです。

「働きがいのある職場」は信頼が実現されるように個人個人が自信を持っている職場のことです。

それを本当にするために教育、訓練とはできないことを発見することから始まります。

これらを機能させるために意欲が必要であり、そのための動機付けが必要なのです。
つまり組織とはコンクリートで固められた職場ではなく、ずっと蠢いている生き物なのです。

「組織のミッション」と「個人のミッション」の一致

自律できない人はトレーニングで自律できるように育てますが、それには土壌、つまり風土が必要です。風土をつくっているのは、ひとりひとりの考え、行動、その集積がチームワークです。

健全なチームワークができるには、ひとりひとりが健全な精神でなければならないということです。
健全な精神を育てるのが「働きがい」と「働きやすい」の2つのキーワードです。
それを可能にするには「組織のミッション」と「個人のミッション」が一致している必要があります。

それを「価値観の共有」という言い方でまとめていますが、「個人のミッション」が全く違う人を採用していたのでは、「組織のミッション」と「個人のミッション」が一致は望めません。

採用の場が実際がどうなっているか

その判断は「採用の場」で決定しますが、人手不足に陥っている会社では、そんな贅沢は言っておれないと語気を強めます。

でも、求人の戦略として、『「組織のミッション」と「個人のミッション」の一致』を365日考えていたでしょうか?

『「組織のミッション」と「個人のミッション」が一致』は俄かにできることではありません。これを顧客づくりに似ています。

 

中小企業は「P?L」に敏感です。悪い言い方をすると「その場主義」です。
PL脳でいっぱいだと、「組織のミッション」は育ってこなくなります。これはとっても危険な兆候です。しかし気がつかないのがPL脳の特徴です。

不可能なことにチャレンジしない

 

力とは従業員がモチベーションを高める動機となる「働きがい」を持てる状態を実現するための戦略のことに他なりません。つまり風土はパートナーにできる戦略を持てること、戦略を実行できる力の有無にかかっています。「組織図」とはその設計図でしかないのです。

会社のかたちとはビジネス戦略の一部です。企業風土は競争のための重要な「戦闘態勢」です。「戦闘態勢」が作れないチームをどういじくってもたかが知れています。

もし従業員を本当に大切にすれば、従業員は会社や事業を大切にするパートナーになります。賢明な経営を標榜するなら、【質の高い人材の確保】 【優秀な人材の離職率の低下】【顧客満足度、カスタマーロイヤリテイの向上】 【イノベーションの促進】【創造性の発揮】 を実現することが高いパフォーマンスをあげるチームワークに必要です。

これらに関して競争相手と比べて高い優位性保っている結果として、【生産性の向上]】 と【収益の向上】 につながるのです。

これらを度外視して高いパフォーマンスをあげる組織づくりなど不可能なのです。

「働きがいのある会社」になるのが早道

事業を成功させるには「働きがいのある会社」になることがもっとも近道です。
つまり「組織のミッション」を明確に打ち出すのです。
それが企業活動ににじみ出るようにならないと、「個人のミッション」の一致など望める採用はできるわけがないのです。

会社の規模なんか関係ありません。
『売れないのは「会社規模」が小さいせいだ』と言う人がいないのと同じです。

「組織図」には関心を持つが、「働きがいのある会社」に必要な誠実(信用)、尊重、対等、誇り、チームワーク(連帯感)には関心が薄いというのは、結果を出すプロセスには全く興味がないのと同じなのです。「仏作って魂入れず」です。

因果関係にネガティブな要因が多いと組織は破綻します。逆に因果関係が健全だと高いパフォーマンスを実現します。

「働きがいのある会社」とは「成長が見込める会社」

「働きがいのある会社」とは「成長が見込める会社」です。「働きがいのある会社」という戦略を選択して、戦術を重ねていくからです。

「働きがいのある会社」はスローガンではありません。スローガンになることは「ない」ことを意味しています。

求めるのは「ない」からです。あれば求めません。
だからスローガンはいつまでも実現されません。
スローガンばかりを繰り返すのは、行動しないからです。
あるいは間違った行動をしているからです。
ほとんどの場合、できることをただ繰り返しているだけです。
一夜にして会社がなくなってしまうのは、「負の循環」を延々と続けている人、つまり烏合の衆が集まっているからです。

「働きがいのある会社」は人生を楽しみ、仕事を楽しむために、楽しみたい人を求めます。
つまり起業家精神、リーダーシップを求め共有します。
「負の循環」を延々と続けたい人を必要としません。

しかし現実には、そういう人でも欲しいという定着率の悪い会社もあります。
このような会社が成長するには、大胆な是正と相当な頑張りが必要です。
なにを頑張ればいいのでしょう。会社の仕組みの正常化です。

「負の循環」は仕組みです。
その仕組みは個人にあり、会社にも浸透しています。
会社の仕組みを正常化するには、個人を動かす力のある会社の仕組みにすることです。

どのように作ればいいのか、すべて逆算で、仕組み化します。
リーダーシップを求めるのではなく、いつしかリーダーシップが身についていたというようにするのが「働きがいのある会社」です。

会社は一人で生きていける人しか必要としません。起業家精神もリーダーシップもそういうものです。会社がなんとかしてくれるだとう、このままでいたら、それなりにいけるだろう。そんな考えをする人を雇用する余裕はありません。

しかし、その意味は、起業家精神、リーダーシップの視点で考えると、一匹狼という意味ではないことが分かります。
「仕組みを作れる力を持った人、あるいは仕組みを機能させる力を持った人」という意味です。これ以外の力はロボットでもできる時代です。
必要なのは仕組みを動かす人力の部分です。

つまり会社に在籍していても、独立しても、ひとりでやっていける人力が必要なのです。

いま起業しても、その生命力は3年とありません。なぜでしょう?
仕組みが作れないのです。コミュニティが作れないのです。

コミュニティを作るには、利用する人がメリットを享受できなければなりません。
そのためにコミュニティを機能させていく<人力>が必要です。

この<人力>を最大に発揮してライバルを差別化して<オンリーワン>にする仕組みが「働きがいのある会社」の基礎なのです。

中小零細企業の場合、負け戦をする余裕などありません。勝ち戦しかできません。
それを前提としていればこその<オンリーワン>であり、「働きがいのある会社」なのです。

だから「40歳までに独立して起業させる」覚悟で育てる気迫が会社側に必要なのです。

 

まとめ

 

人生100年時代・・・

「組織のミッション」と「個人のミッション」を一致させ、ライフプランを設計する。

ライフプランの成功を支援する会社風土を育んでいく。。。。
その具体的な目標が「社員は40歳までに独立・起業させる」ことです。

自分の人生で達成したいことを、会社で実現していく。
会社とは社員の夢を実現する場所。それを自然なことと思える経営者、ステークホルダーのコミュニティにする。

そういう会社があってもいいのでは?というか、そういう時代です。
いきいきゴエス協会はそのお手伝いをしたい。

コメント