どこの会社にも予算(利益目標)はあると思いますが、これしかない会社と、大義のある会社があります。
最近では、大義をコアバリューと表現することも多いようです、 大義が、ブレないようにしているリーダーがいます。
会社を潰さないリーダーたちは、どのように「大義」とつきあいコアバリューとして日々取り組んでいるのか、フォローしてみました。
大義・道義・コアバリュー
コアバリュー(大義)とはなにか。
辞書では大義とは、人として守るべき道義とあります。
コアバリューは、会社の中核となる価値観とあり、同じ意味になります。
コアバリューが、最近使われるのは、「コアバリュー経営」と言いやすいことがあります。
大義経営、道義経営とは言わないので、「コアバリュー経営」の方が使いやすいですね。
大義が、人として守るべき道義なら、道義とは、人として守るべき筋道のこととあります。
筋道とは、物事を行う時に踏む順序ですから、めざす結果へ辿りつく手順といえます。
単なる作業工程ではなく、心の道筋、精神的な支柱といえます。
たとえば「お客さまの喜びが私たちの喜びです」もそうですね。
詐欺に通じる「偽物の大義」もある
最近は変わったでしょうか。
- 天然仕立て・・・養殖鮎で使われいる言葉です。
- 紀州産梅干し・・・一般的に「産」は最終加工地のことです。中国の梅もあります。
- うす塩・・・ どんなイメージを持ちますか?単なるイメージ用語。
- 国産和牛・・・和牛は品種、カリファルニア産和牛もあります。
これを大義・道義とは言わないでしょう。
なのに、「お客さまの喜びが私たちの喜びです」とメッセージを送る。
正義面を全面に出して偽りの報道を30年以上続ける。
自分の利益の最優先があり、道義を分かっていないのではなく、分かった上での後回しです。
偏った道義は偏見だし、偽装は詐欺です。
気にしていたら、イチイチ、面倒ですが、通販も乱れてきています。
SNSを使ったものもフォロワー数は信用できないのは、フォロワーの売買が平然と行われています。酷くなってしまうのは「道義に準ずる」という意識がないからです。
人は寂しいから店内を温かみのあるものにしたい。
そこに道義の筋道が芽生えます。
「世の中はきれいごとではいかない」と言って否定する人もいます。
そのほとんどは、業績が低下して歯止めが効かなくなります。
間違った思い込みが自身の成長に歯止めをかけて、挙句、会社の成長に歯止めをかけてしまうようです。そんなときには、時間はかかりますが、コアバリューに戻った方が早いのです。
思い込みからの解放
リーダーシップの大きな仕事のひとつに「思い込みから解放する」ことがあります。
人は寂しいというのも、いわゆる煩悩に振り回されるからです。
煩悩からの解放(=思い込みからの解放)は、従業員にも、お客様にも有意義です。
コアバリュー・大義・道義が間違った思い込みだったら、人も会社もおかしくなります。
何事についても、浸透していることも、真実なのか、疑う力が始まりです。
同じことは、自分自身、道義に対しても言えます。
人は誰でも、潜在意識にまみれた思考回路を繰り返し使って考えるので、年齢とともに、自動思考の度合いが増していきます。
放置しておくと、疑う頻度もエネルギーも、どんどん低下してしまいます。
自主的あるいは自律的にコアバリュー(道義)に準ずると、目的、目標になり、予算も道義に準じます。
コアバリューは経営の判断基準になる
コアバリューは企業経営の判断基準になります。
コアバリュー経営ですね。
人生は選択の連続といいます。
会社経営でも同じです。
リーダーは選択の連続ですが、コアバリュー(道義)があれば選択の基準になるので楽です。選択の基準があると、一貫性があり、主体的になれます。
自動思考は無意識の潜在意識に振り回されている状態なので主体性はありません。
コアバリューで一貫性のある判断を
コアバリュー(道義)が基準になると一貫した経営ができます。
但し、先にあげたように、コアバリューも、放置していたら思い込みになっていきます。
人の価値観は社会の変遷に伴い変化します。
人のよろこびも移ろいます。
どんな時代も人は寂しいからです。
コアバリューがあれば、従業員の気持ちをひとつにできます。
さらにステークホルダーまで、ひとつにできます。
4つの行動を循環させる
店やビジネスシーンで、お客という名で呼ばれますが、人は人なのです。
人である限り根本的には変わりませんが、コアバリュー(道義)も見直しが必要になります。
もし、コアバリュー(道義)に微細な変化があれば、クレドの書き換えが生じます。
変化とは進歩ですが、進歩にするには次の4点を循環させます。
- 誰もやっていないことをやる。
- やったことが、人に満足と幸せになったら、やり続ける。
- やり続けたことは、やがて誰にでもできるようになります。
- 誰にでもできるようになったら、誰もやっていないことをやる。
利益とは何
利益は会計的に言えば、売上から費用を引いたものですね。 お客様に商品やサービスを販売した価格から、その商品やサービスを提供するために必要なコストを引いたものです。
お客様が、会社が支払ったコストよりも高い価格で売り、その商品やサービスを買うのは、そこにある「ギャップ(=コアバリュー)」の価値を認めているからです。
しかし、価値を認めていても、払える人と払えない人が出てきます。
1,000円の牛丼が食べられる人と、食べたくても食べられない人がいます。
この問題への判断基準もコアバリュー(大義、道義)になります。
ビジネスには、「買い手よし、売り手よし、社会よし」という原則があります。
できることとできないことがあります。
できないことを少しでも減らしていく。
利益とは何
利益は会計的に言えば、売上から費用を引いたものですね。
お客様に商品やサービスを販売した価格から、その商品やサービスを提供するために必要なコストを引いたものです。
会社が支払ったコストよりも高い価格で売るものを、お客様が買うのは、そこにある「ギャップ」の価値を認めているからです。
しかし、買いたくても買えない人はたくさんいます。
需要と供給というものさしがあります。
なんでもできるわけではない。
ビジネスには、「買い手よし、売り手よし、社会よし」という原則があります。
できることとできないことがあります。
できないことを少しでも減らしていく。そこに節目があります。
目的とは節目
目的とは節目です。
節目があるから、心身に生命エネルギーが湧き、エネルギーが注ぎこめます。
人生には節目が必要なのです。
ステークホルダーとの約束も目的です
経営にはいくつもの重要な要素があります。
要素を整理したらステークホルダー(利害関係者)が浮かび上がります。
従業員から社会まで、 ステークホルダーに向けてクレドを書くとは、約束を交わすということに他なりません。
これを達成することは、目的になります。
道義とステークホルダー
道義とステークホルダー。
両方を満たすことができれば、いつの間にか、別のものとして分けしまった「ビジネスや仕事」と「心のつながりや愛」をひとつにまとめあげて利益に結びつけることがアートになります。
その目的、目標にはコアバリューがある。
リーダーシップを発揮するリーダーはアーティストです。
まとめ
優れたリーダーのど真ん中には、コアバリューがあります。
会社によっては、「コアバリュー」のかけらもない会社もあります。
しかし、そうでっても、人はいます。
人にコアバリューを注ぎ込み、育てあげることも可能です。
業績もアップします、
あなたが勤め人で、リーダーに立場にあるなら「コアバリューのない会社」で、「コアバリュー経営」をしていくことは可能です。
なぜなら業績がアップするからです。
やがて、「コアバリュー経営」は「コアバリューのない会社」内で、拡大します。
P.S
昔から「真の商売は先も立ち、われもたつものなり」といいます。
同じことは、草の根の市民活動家、社会起業家、ミニ起業家にもあてはまります。
むしろ自己犠牲に走りがちな彼らにこそふさわしい言葉ではないかと思います。
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