システム思考は5つのテコが入った道具箱

システム思考は道具箱 システム思考
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あなたは、顔を見たこともない異性に一目惚れするだろうか?
後ろから声をかけられて、顔を見ることもなく立ち去った人の背中のイメージだけが脳裏にあり、実際に、会ってみると、全てイメージ通りで、一目惚れが間違いなかったことを知り、そのまま交際から結婚に至ったという事例があります。

しかも彼女には結婚歴があり、子供さえいたのだが、一目惚れのパワーは諸問題さえ蹴散らしたのです。
ロマンスのはじまりは整理された思考でも情動でもなく、裏の回路からの突き上げなのです。

実はすでに知っている「本性」に生きる!

外側の力と内側の力

このエピソードで、なにが言いたいのか。
社会脳を機能させる神経回路の多くは、言語や思考ではコントロールできない領域にあることを証明しているということです。

深刻な問題は、社会で生きるためには、社会脳を最優先しようとして、表と裏を整理、裏の回路は言語や思考でコントロールできる範囲に収納することを平然とやってのけ、一目惚れの段階から「ないこと」にするというメンタルモデルに占領されているということです。

仏教(唯識)は、これを否定。
言葉で考えるのではなく、一瞬で全体を捉える、人間の本性を重視したのです。
いまから約1400年前「西遊記」でおなじみの三蔵法師はこれを現代のインド地方から中国に持ち帰ろうとして命がけの旅を続けたのです。
その大冒険を讃えるかのようして「西遊記」の物語になりました。

人は言葉で表現しうるものより多くのことを知っているのです。
仏教では、なにより「実践」に重きをおきます。裏の回路の働きは表の回路の働きより大きく、ときに表を黙らせる方が成功する確率は高いからです

非言語の言語を使って裏の回路を鍛えるのがチーム学習

だから裏の回路が理解できる言語、非言語的世界の言語を使って裏の回路を鍛える
読経はその典型です。

私の解釈では読経とは、文字を読んでいるように見えますが、実は非言語の世界に落としこんで非言語化しているのです。もともと文字を読んで理解しているわけでも、理解して文字を読んでいるわけでもなく、読んでも理解できないことを繰り返し音にすることで理解に努めているだけなのです。

私たちには生理的反応、思いやり、共感、共感力、共感の正確性、共感的関心、自分の言動をコントロールできる社会的文脈、社会的関心、社会的知性、反社会的、社会的認知能力、社会的意識、感情の偽装、偽装を見抜く微表情を読み取る能力、文化的規範・・・人それぞれにメンタル・モデルの影響を受けて強弱の違いはあるものの、一応身につけていいて、それらを一瞬に束ねて働かせています。しかし、実行力がなければ機能しません。

実行するための準備が、ビジョンを羅針盤にチームメンバーが互いに教えあうチーム学習です。チーム学習はすでに実践なのです。

システム思考を「テコ」にする

システム思考をテコにする

愛の成就には、主に裏の回路を使いますが、それだけでは足りないのも事実です。
裏の回路も表の回路も総動員する、ありったけの知恵を駆使します。さらに社会的知性のすべてを発揮する必要に迫られます。

複雑な人間を相手にした愛の成就ひとつとっても、そうなのですから、その人間にプラス仕事という複雑を加えたらなら、総動員を総動員することになります。
社会的知性が優れていても仕事に必要な能力の不足を補うことはできないというわけです。

力技だけではどうにもならないので、知恵を総動員するから、重たい荷物も楽々と見えるように運ぶことができます。それがシステム思考をテコにするという次第です。
テコをつないでつないで長くすればするほど力が倹約できます。
つまりシステム思考はテコをたくさん入れた道具箱です。

まとめ

テコをつないでつないで長くすればするほど力が倹約できます。

テコがシステム思考です。
テコになるのは、生理的反応、思いやり、共感、共感力、共感の正確性、共感的関心、自分の言動をコントロールできる社会的文脈、社会的関心、社会的知性、反社会的、社会的認知能力、社会的意識、感情の偽装、偽装を見抜く微表情を読み取る能力、文化的規範・・・仕事に必要な能力の不足を補うテコのつなぎ目を補強しているのが裏の神経回路です。

裏の神経回路は個人的なものです。
リーダーがビジョンを垂れ流すだけでは効果は皆無です。
ビジョンは個人が口にしてこそビジョンらしくなり実践して裏の神経回路を通過してこそビションになります。
そこで共有ビジョンの足がかりのなります。

ゴエスは整理・整頓・清掃・清潔・習慣です。
お坊さんは一日の3分の1を清掃に使います。汚れたから清掃するわけではありません。
清掃も読経も習慣です。ルーティンワークです。
道具箱の清掃をルーティンワークに!

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