自律型マネジメントを導入したいと思っていても具体的にどこからどうはじめていいのか、糸口がつかめず、お悩みではありませんか?
ここでは、転換するための準備をお話ししていきます。
自律型マネジメントのポイント
自律型マネジメントのポイントは、「なぜこれをしなければならないか」といった理由、「どうすれば効果的に目的を達成できるか」といったことを自主的に考えるさせることにあります。
もし、指示命令することなく、社員自らが考えてくれるなら、これ以上ありがたいことはありません。
つまり「ないに等しい」と言い換えることができます。
しかし、その発想こそ時代遅れです。
課題はどうすれば、「ないに等しい」が実行されるかです。
実行されると定着率もあがります。
繰り返される初歩的な教育費も抑えられます。
ますますいいことずくめです。
その背景には終身雇用が崩壊し人材流動化が急激に進み、一生、この仕事で頑張ろうという若者は減っています。
「石の上にも三年」という言葉がありましたが、すっかり死語です。
実力があろうがなかろうが、空気として、働く人の価値観、働きがいを求める人が増えています。
お金や安定よりもそれ以上に自分の夢や働きがいあるいは、プライベートを優先する意識が強くなっています。
この欲求に会社として、応えられないと、競争力を高めることができないばかりか、逆に競争力を失ってしまいます。
しかも人手不足というロスに翻弄されます。
マーケティングと働きがいは表裏一体
働きがいと仕事の仕方は、マーケティングと深く結びついていて、売上・利益と連鎖しています。
インターネットでの販売が増える一方で、派手さばかりが目立ちますが、実際には恐ろしく地味な努力が重ねられています。
マスマーケティング、マスセールス、マスプロモーションからどんどん離れていきONE TO ONEの関係が進化しています。
クレドとワン・ツゥ・ワン・マーケティング
ONE TO ONEをリアルに展開するには、どうしたらいいのでしょう。
理屈で教えることは可能でも、お客様と向かい合った「真実の瞬間」でお客様の心をとらえることができなければ、そこで終わってしまいます。
求められるのは、きめ細まやかな対応です。
それには哲学、主義、主張、価値感があるとないでは結果は大きく変わります。
仮にあったとしても共有されていないと、ないのと同じです。
この役割を担うのがクレドです。
クレドとはつまり神の教えを伝道する聖書なのです。
神の教えが哲学、主義、主張、価値感ですが、聖書がないと、どう伝えていいのかわからなくなります。
しかし、クレドといってもたかが紙切れです。
マニュアルを作っても、思うようにできないのに、心構えを書いただけのものに、それほどのパワーがあるのでしょうか?
クレドという名前こそ目新しさはあっても、同じような「覚え書き」は過去から使用されてきました。
まとめ
準備する前に、与えられた環境を考えてみましょう。
- 仕様書、マニュアルのない仕事の仕方
- 当人の能力に関係なく、新しい価値観、働きがいが一般化している
- 決まった基準がなく、暖昧化する一方の社会
- 曖昧さに迅速な対応が求められている
曖昧さに迅速な対応をするとして、具体的にどうすればいいのでしょう?
わかりませんよね、解らない間に、成長する会社と衰退する会社の二極化が進んでいます。
ツボをつかんだ会社にはチャンスであり、そうでない会社にはピンチです。
しかもその川の流れは、滝のような凄まじさです。
そのツボとは人材のマネジメント力です。
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