仏教哲学で育むNQ指数=ネットワーク指数の時代

チームで働く力
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アベンジャーズ アッセンブル!胸を熱くされた方は少なくないでしょう。
時代は自利利他、利他自利。NQ指数。NQ指数は、ネットワーク指数。
自利利他・利他自利は感動のシェアリングです。

時代はますます仏教哲学を必要としています。
私たち日本人は葬式仏教に慣れているので、仏教を古めかしいものと捉えがちです。

SF映画の頂点「マトリックス」やNQ指数の極め付け「アベンジャーズ」を世に送り出したハリウッドは、世の中の動きに敏感、仏教に熱い視線を送っています。

仏教がビジネスとますます関係性を強める理由をお伝えします

ネットワークの本質

NQ指数とは、ネットワーク指数のことです。

情報が簡単に入手できる現代、「何を知っているか」以上に、誰を知っているか」が重要です。情報の取捨選択の背景には、高いスキルと判断力、すなわち目利き力が結果の違いになるからです。

情報をシェアする力が高いほど、精度の高い情報が集まります。
それには、搾取する姿勢は禁物です。研ぎ澄ましたシェアリング機能を自分に求めるなら、自利利他、利他自利の精神が重要なのはいうまでもありません。

自利利他は、「自らを高める精進によって得た功徳を、自分が受け取るとともに、他のための利益をはかる」というブッダの教えです。この哲学を実践して瀕死の状態から世界有数の優良企業にしたスティーブ・ジョブズ率いたアップル社です。

利他自利は、「他のための利益をはかる功徳が、自らを高める精進になる」というもので原始仏教から枝分かれした大乗仏教のひとつ般若心経の教えです。
新型コロナウイルスの蔓延で、世界中に利他主義の思想が拡大しました。

ブッダは「一人一宇宙」誰も自分の宇宙から出ることも入ることもできないが、「一人一宇宙」がつながって「大宇宙」というネットワークを形成していると説いてきました。

つまりすべては、縁によって生起し、原因があって結果が起こる。自分の身の上にありえないことはなく、どんなこともありえる。としました。

縁起力を高める八正道

ブッダは入滅される前に「八正道」という教えを残されました。
人気のマインドフルネスは「八正道」のなかのひとつです。

ブッダなら、こう言うでしょう。
SNSは便利ですが、縁によってなにが起こるか判りません。判らないを前提にした縁ゆえに、日頃から自身を精進することに没頭することがなにより肝心です。

つまりなにが起こるかわからない世に生きて、良い結果を得るには、自らが良い縁になりきりなさい。つまり慈悲・慈愛の精神になりきりなさいということです。

「自利利他・利他自利」です。

IQ=知能指数の限界

IQは(Intelligence Quotient)の略で、日本語では「知能指数」と訳されます。

一般に知られているIQは、テストの結果をもとに推定された「精神年齢」が「実年齢」とどう違うのか? という観点で計算されています。

精神年齢が13歳で実年齢が10歳なら(13÷10)×100という計算式で、IQは130。

IQを測るテストの原型は、1905年にフランスの心理学者であるビネーとシモンによってつくられました。子どもの精神的な発達の遅れを調べ、それぞれに応じた教育を提供するために、2人は知能検査を生み出しました。

その後、IQは大人の知能も測れるように改良が重ねられました。

現在は、「実年齢」ではなく、「ある集団での標準値」を使って計算される偏差IQが一般的です。

IQは生来的なものでIQが高ければ「頭がいい」「学力が高い」と判断されてきました

歳をとっても数値は変わらないと考えられていましたが、研究が進むにつれ、学習状況や住まいの環境によって変化する事が分かってきました。IQは学校教育や家庭環境と密接な関係があると考えられるようになりました。

しかしIQテストは、人間の知能すべてを測れるほど万能ではないので、注意が必要でした。

AQ=達成指数の限界

そこで、AQ(Achievement Quotient)が登場します、AQは「達成指数」や「成就指数」と訳されています。

その子の現段階の知能に対して、「学校教育をどれほど達成しているか?」を測定するのがAQです。

しかし頭が良くて学力が高くても社会で成功するとは限りません。
「IQが高ければ学力も高い」という前提に基づいているAQでは測定できません。

そこで「IQがいくら高くても社会で成功しないではないか」というIQへの批判を背景に1989年、アメリカで心の知能指数EQ(Emotional intelligence Quotient)が登場します。

 

EQ=こころの知能指数の限界

EQが重視するのは対人関係能力です。
ビジネスで交渉を有利に進め、協力者を得るには、発言や行動をしなければなりませんが、人間のふるまいはその時の心のあり方、感情に大きく左右されます。

もし、「自分や他人の感情に気づき」「自分の感情をコントロールする」ことができれば、高いコミュニケーション力を駆使して社会で成功できるというのがEQの考え方です。

EQを伸ばしていけば、自分の感情と上手く付き合うことで前向きな行動が起こせたり、相手の状況をくみ取って配慮することができると見なされています。

しかし、「いい人が成功する」わけでもない現実があり、逆に利用されることを懸念する声が高まりました。人格とコミュニケーション能力は別物であり、必要なのはWHOが提案するライフスキルです。

ライフスキル

ライフスキルは

・自己認識 Self-awarenessr
・共感性 Empathy
・効果的コミュニケーションスキル Effective Comunication Skills
・対人関係スキル Interpersonal relationship Skills
・意志決定スキル Decision Making Skills
・問題解決スキル Problem Solving Skills
・創造的思考 Creative Thinking
・批判的思考(クリティカル思考) Criticai Thinking
・感情対処 Copingwith Emotions
・ストレス対処 Copingwith Stress

以上10のスキルのことです。

AQ=逆境指数

心の領域に入り込むとどんどん複雑化していきますが、人の能力を測るための指標にはもう一つAQ(Adversity Quotient)「逆境指数」があります。

きつい仕事やストレス、人間関係の悩みなど、暮らしの中には、ストレスになる「逆境」が存在しています。これらに対する反応を表すのが逆境指数です。

そしていま、SNSがトラブルの原因になるほど広まった時代に、無形資産(生産性資産・活力資産・変身資産)を効果的に使う能力としてNQ指数に注目が集まっています。NQ指数は無形資産を最大化できるネットワークを作れる能力です。

NQ=ネットワーク指数の登場

情報が簡単に入手できる現代、「何を知っているか」以上に、誰を知っているか」が重要です。情報の取捨選択の背景には、高いスキルと判断力、すなわち目利き力が結果の違いになるからです。

情報をシェアする力が高いほど、精度の高い情報が集まります。自利利他、利他自利です。

まとめ

クリエイティブとは、何かを発明することに限定しません。
人が何かと出会って、クリエイティブなことが起こらないのは寂しいことです。
出会いから付加価値をつけて再利用することは重要なクリエイティブなこと。
ネットワーク指数は、クリエイティブでないと、単なる寄せ集めになる危険があります。
常にクリエイティブであることを点検する習慣を身につけるようにしたいですね、

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