自己マスタリーを牽引する無邪気な子どもの心の育て方

100年時代のシステム思考 システム思考
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自己マスタリーとは、個人が自身の将来像と現状との落差を実感して、積極的に学ぶ動機付けにできる能力です。

自己マスタリーが機能するには、ここからあすこに行きたい想いがないとモチベーションになりませんよね。

そうなんです。
その原動力が愛着の絆でつながった無邪気な子どもの心です。

無邪気な子どもの心って?

自己マスタリーの源泉となる自己マスタリーについて説明します。

人は3つの心を使い分けてコミュニケーションしている

人には3つの心があります。
親の心、大人の心、子どもの心です。

大人の心は、社会生活を営む上で欠かせない礼儀、マナーをわきまえた心。
学校生活を通して身につける人としての基本的なあり方だといえます。

お互いに相手を傷つけない「心理的な距離」を保っています。

他方、親の心、子どもの心は、距離が一定ではなく、近づいたり離れたりします。
甘える時って、ぐっと近づきます。

親の心には、厳格な父の心と保護的な母の心があります。
子どもの心には、従順な子どもの心と、無邪気な子どもの心があります。

自己マスタリーを牽引するのは、無邪気な子どもの心です。

三つの心

三つの心

  • 子どもの心には、従順な子どもの心自由で無邪気な子どもの心があります。
  • 従順な子どもの心は、厳格な父の心の裏返しです。厳格さに萎縮して受け入れられたくて従順な子どもであることを選択した子どもの心です。
  • つまり本来の自分を抑圧した心と考えられます。
  • 違う表現をすると「見せかけ」「嘘で固めた自分」
  • 典型的なワークスタイルは長時間。やってるふり。日本に多い。欧米には少ない。
  • 一方、無邪気な子どもの心は保護的な母親の心の裏返しです。
  • 無邪気な子どもの心と、保護的な母親の心は、愛着の絆で結ばれています。
  • 無邪気な子どもの心は好奇心と冒険心に満ち、将来像と現状との落差を実感し、試練があっても乗り越えるために自分を開放します。
  • エネルギーは自己肯定感から放たれます。

会社の風土は「三つの心」でバランスで決まる

  • アグレッシブな会社には無邪気な子どもの心が主流の人が集中
  • チャレンジ意欲の少ない会社は、従順な子どもの持ち主が主流
  • トップを含めた主流の「心の持ち主」が新陳代謝を妨げている
  • 採用・退職で主流マインドがセグメントされている

本来、会社風土とは、具体的な活動を通じて、リーダーのビジョンが共有ビジョンに育ち、人が育ち、組織風土になるものです。
そのプロセスで「三つの心」から主たるマインドが明確になっていきます。
つまりメンタルモデルです。

活気に満ちたチャレンジ志向の強い組織は、自由で無邪気な心が主になります。活動と採用を通じて、マインドは同化するか、排除されます。チャレンジしたくない人は退職していきます。

共有ビジョンを生み出す環境の作りかた
かって、三島由紀夫氏は自衛隊のバルコニーに立ってマイクを持たずにこう叫びました。 おまえら、聞け。静かにせい。静かにせい。話を聞け。 男一匹が命をかけて諸君に訴えているんだぞ。いいか。それがだ、今、日本人がだ、ここでもって立ち上がらねば...

従順な子どもの心の持ち主ばかりの会社もある

PL脳

  • アンケート調査をやると会社風土が判断できます
  • 従順な子どもの持ち主が90%を占めている多い会社がある
  • 会社風土を作っているのはトップマネジメントの無意識の選択です。
  • 厳格な父親の心と親和性の高いトップは、見せている言動とは関係なく厳格さが好き。
  • 厳格さを迎合する人は、自身を抑圧することに親和性があります。
  • 結果、従順な子どもの心を持った人で構成されます。
  • ブラックでなくてもブラックに感じる企業風土が完成、合わない人は退職します。
  • 業績!業績!と叫んでも業績は「改善する力がない」ので改善できません。

言われたことはやる主義が蔓延。
自律が苦手、チーム学習にはほど遠い企業文化で、死に体になります。

あなたは、映画『マトリックス』が描いた仮想空間で暮らしています。
マトリックスから救いだすのは、私たち(社)いきいきゴエス協会です。

マトリックス

保護的な母の心が「自己マスタリー」を育む

ハッピーフライデー

自己マスタリーを育んでいるのは、「安全基地」(=母)です。
歴史的に安全基地の役割を放棄する傾向が目立っています。

電化製品の普及により家事労働の負担が大幅に減り、母親が子どもといっしょに過ごせる 時間は増えたはずです。コミュニケーションの質も飛躍的アップしました。・

ところが不思議なことに家事労働の負担が減ったにもかかわらず、母親は従来以上に忙しくなりました。子どもとの関わりの量も質も劣化するという事態が起きているのです。

仕事や趣味に時間を使うことが、独身のときと同じように可能になったからです。

家事や育児から解放されればされるほど、便利になればなるほど母親の退行する傾向はどんどん進んでいます。

核家族化、小家族、父親は不在、スマホの画面を見る一方で、老人介護は専門化して死んでいく姿は日常シーンから消えて行きました。

母親の父親化が「システム思考」を遠くに追いやっているのです。
日本社会は欧米以上に母親の父親化に迎合して、学力低下に力を貸しています。
近視眼的なメリットに目を奪われ、システム思考が苦手な国になってしまっています。

ビデオやテレビは、一方的に映像や音声を垂れ流すことはしても、子どもの欲求や反応に応えてくれません。YouTubeも同じです。

業績を「改善する力」は、打てば響く反応力がリーダーシップから生まれます。

新型ウィルスで身についたステイホームの習慣を上手に使いオン・オフの切り分けを自分のリアルのために使いたいものです。

ハッピーフライデーの意味

  • ハッピーフライデーは欧米では社会に浸透しています。
  • 平日のバーもショッピングセンターもウィークエンドの活力とは雲泥の差があります。
  • 平日は仕事や学校が終われば帰宅します。
  • 残業は家でし、学生は分厚い本と格闘します。
  • 金曜の夜には解放されたように、街に人が溢れます。
  • メリハリをつけるハッピーフライデーは、集中力をキープする仕組みになっています。

まとめ

  • 幸せな100年ライフを過ごすコツはシステム思考に宿っています。
  • 健全な競争力は「持続可能な自分づくり」をする組織に委ねられています。
  • 自己マスタリーに打ち込めるメンタルモデルによって、100年ライフのビジョンは形成され、自律できるリーダーシップによって、共有ビジョンに発展できます。
  • 安全基地になってやれるのは、自律できるリーダーシップにかかっています。
  • 宮本武蔵が剣の道を全うできたのは「お通さん」という安全基地があったからです。
  • 安全基地は港のような存在です。
  • 還る場所があるから船は思い切って離れることができます。
  • 業績を「改善する力」は、打てば響く即時性のあるリーダーシップから生まれます。
喜ぼうが、泣いていようが、子どもの気持、意思、反応 は、完全に無視される環境が当たり前に様になっています。
そうした環境が、共感的な応答に満ちた環境とは正反対なものであることは間違いありません。この危険な日常が親にも意識されていませんが、これは間違いのないネグレクトなのです。職場にもあてはまります。
共有ビジョンを生み出す環境の作りかた
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競争優位な体質を作る「共有ビジョン」
人はどうして知り得たのか、社会生活を営める程度に、ほとんどのことを知っています。 その知識は必ずしも正しいとは言い難いが、それでも暮らしていけます。 どのようにして学んだのでしょう?親が教えたから?先生から学んだから? 幼児に学び方を...
競争優位は自己マスタリー(5つの要因)で体質になる
レジ袋をエコバックに替える、ビニールのストローを紙ストローに替えて提供する・・・やっていることは同じでも、その裏側にある学習力で、圧倒的な競争優位力は磨かれます。それは将来像をどう描き、現状認識とギャップを知ることにかかっています。ギャップを埋める道筋を発見するのも自己マスタリー次第です。

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