12の縦割り脳をシステム思考で突破する

愛着障害 100年ライフ
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菅内閣から「自助・共助・公助・絆の国づくり」という方針が打ち出されました。

しかし巷には自分にも人にも助けを求められない人があふれています。

自分なんか価値はないという思いが強いほど、自分にも、人に助けを求めることができません。求めて断られたときの挫折感は、チャレンジして失敗するのと意味が違います。

「人の問題」にすることは、とても安直な問題提起です。
繰り返し起こる問題を「人のせい」にしてしまう背景には、システム思考ができていない致命的な欠陥があります。システム思考には縦割り脳で傷ついた心から救い出す力があります。

ここでは、その妨げになっている「潜在意識」について探ります。

蔓延する縦割り脳

縦割り脳

必要なのは横串しできる縦割り脳です。

現代の日本社会では、旧態依然としたゼネラリストが幅を効かせているので成長機会を失っているというのが、大勢の意見です。

先進的な国や組織ほど、効率を追求したしているので、専門分化が進んでいます。
縦割り組織が機能するには、卓越した専門家でありながら優秀なゼネラリストでもあるリーダーが必要なのです。

日本の政治の問題は。長きにわたって専門グループ化した官僚と、典型的なゼネラリストとの関係の問題でした。

専門知識を持たない何でも屋に、「私たちが教えて差し上げます」と引き換えに仕事している「ふり」を得ることで「任期を全うする」。
その代わり、組織に手を突っ込まないという不文律の関係を維持してきたことです。

縦割り組織とは、この状況です。

自助・共助・公助・絆の国づくり

99代、菅新総理が打ち出した「自助・共助・公助・絆の国づくり」の一例は、そのまま介護保険の仕組みに当てはまります。

それが良いとか悪いではなく、絆を回避する現代人の価値観に当てはめることは容易でないということです。介護保険を必要とする世代は菅総理より上の年代が主です。

菅新総理は71歳です。
彼から見た当たり前は、現代のいたるところで当たり前ではないはずです。
71歳のチャレンジは選択肢の多い現代人の見たいものしか見たくない志向には場違いのドンキホーテのように映ります。
1年後には菅総理のじいじパワー応援する世の中になっていれば幸いです。

システム思考は、全体を俯瞰して問題の本質を見つける

禅とマネジメント

システム思考とは、多様な問題から、本質を見極めることです。

現代人は「自助・共助・公助・絆」が苦手です。
助けを求めることができないからです。
自助もできず、共助・公助も求められず、絆から逃げ回る世代を「経済的格差」というものさしではなく、自助の意欲を助ける共感的な支援こそが必要ではないかと思うのです。

人に助けを求めることができたら、助かったいのち、花開いた才能もあったでしょう。

具体的に言うと出生率の低下、虐待、DV、シングルマザー、子供の貧困、学力低下、ITの遅れ、人口減少、なぜ日本ではスティーブ・ジョブスが出て来ないのかといった多様な課題が浮かび上がります。

これらの課題の根本的な原因は、経済的な理由が主ではなく、人に甘えられない、人間の「絆」が稀薄という問題です。

その原因は、1歳半までの子育ての方法にあるといえます。

いまよりもはるかに経済的困窮が蔓延して時代でも、結婚率は高く出生率も高い状態にありました。選択肢の少ない時代では、人間関係も社会システムにも、横のつながりもありました。政治にも国民の声が後押ししました。

潜在意識に潜んでいる自己マスタリー

潜在意識

メンタルモデル」は人生脚本の土台で人間関係のあり方を通じて人生を作っています。
良い人生に自分を乗せるモチベーションは「自己マスタリー」から発見されます。

自己マスタリーを潜在意識から引き上げるのは、空っぽでない励まし、愛情に裏打ちされた励ましです。

なぜ愛情が必要なのか?

愛されなかった怒りが、1.5歳までの決意になっているのです。

1.5歳の決意は、責任を嫌い、束縛を回避します。

彼らにとっては、いつでも逃げ出せることが自由なのです。なぜでしょう?

子どもはペットではありません。親の都合で愛情がもらえたり、保護されたりするのではなく、思う時に、愛情がもらえず支配され続けた苦い体験は、自分なんか価値がないと思うに十分すぎる条件なのです。

自分なんか価値はないという思いが強いほど、自分にも、人に助けを求めることができません。求めて断られたときの挫折感は、チャレンジして失敗するのと意味が違います

これらの人は心に深く傷を負っています。
外傷ならわかってもらいやすい面がありますが、内面の傷はわかりにくいのです。
医師の診断を受けた場合には、次のような診断名がつくことがあります。

  • 回避性パーソナリティ障害
  • 依存性パーソナリティ障害
  • 強迫性パーソナリティ障害
  • 自己愛性パーソナリティ障害
  • 反社会的パーソナリティ障害
  • シゾイド(スキゾイド)パーソナリティ障害
  • 妄想性パーソナリティ障害
  • 境界性パーソナリティ障害

それぞれの特長は別のページに記載しますが、注意が必要です。
以上のどれかの症状を持ちながらも、社会でビッグネームとなり活躍している人はたくさんいます。

たとえばノーベル文学賞を受賞したアーネスト・ヘミングウェイもそのひとりです。

性格的な特徴は誰にもあるもので、ここからが病気、ここからが正常と明確に線引きできるものなく、連続したものなのです。

抱きしめるだけで世界は変わる

対策は簡単です。豊かな愛情で抱きしめるだけです。
抱きしめるとスキンシップは同じではありません。
同じハグでも深く豊かな愛情で抱きしめれば、伝わり方が違います。
深く豊かな愛情のあるハグは時間が過ぎても忘れません。

親子でも、恋人同士でも、上司と部下でも、基本は同じです。

親は「私は子どもに十分な愛情を注いだ」といいます。
しかし、重要なのは、子どもが求めていた時に注いだかどうかなのです。
恋人同士でも、上司と部下でも同じです。

システム思考の優れた点は。縦割り脳で傷ついた心を救い出す力があることです。

縦割り脳が作ったタテ社会

縦割り社会を作っているのは縦割り脳

1967年に刊行された日本文化論の名著『タテ社会の人間関係』の中で、日本型縦割り組織の特徴をこう記しています。

「ウチ、ヨソの意識が強く、この感覚が先鋭化してくると、まるでウチの者以外は人間ではなくなってしまうと思われるほどの極端な人間関係のコントラストが、同じ社会にみられるようになる」(『タテ社会の人間関係』講談社現代新書)

タテ社会の人間関係

50年前に『タテ社会の人間関係』で予言されたように、企業内の部署にも言えることです。日常では世代間に顕著です。

ウチ・ヨソは、ウチら・アンタらになり、私・他になっています。

さらにラベリング(レッテル貼り)になり、それ以上考えない。

 

認知の歪み

  • 全か無か思考(二分法的思考)
  • 一般化のしすぎ
  • 心のフィルター
  • マイナス化思考(プラスの否定)
  • 結論への飛躍
    • 心の読みすぎ
    • 先読みの間違い
  • 拡大解釈(破滅化)と過小評価
  • 感情的決め付け
  • すべき思考
  • レッテル貼り
  • 個人化(責任転嫁)

こうしたコントラストの強い文化文化の中で自覚なしに、対人関係、家族との生活、子育て、ストレスや困難を内に溜め込むようになっています。

潜在意識の底の底にある愛着への渇望がごみの山だとするならどんどん山が積もる負のループを強化しているのです。

渇望は執着になり自身が縦割り脳になっていることに気づかない。もはや従来の常識的な価値観、ライフスタイルは通用しません。

仮想空間には暮らせない


SF映画『マトリックス』で描かれたように、テクノロジーの奴隷になっていることを意識することなく、搾取されている状態を自分の価値観と錯覚しているのです。

テレビのインタビューには局の選択が働いています。
収益アップをしたいメディアは新価値観をよしとして拍車をかけます。
ツイートはメンタルモデルのサンプル集のようです。

マトリックス

こうした状況であっても『マトリックス(=仮想空間)』に暮らすわけにはいかないのです。
縦割り脳を突破できないと、自己マスタリーは芽生えません。
システム思考から離れるばかりです。

システム思考

部分を全体の中に位置づけ、相互に関連しあったものとしてとらえる思考。

部下は守るべきステークホルダー

100年ライフを自分らしく、もともとのいのちを全うするには、思い込みや間違った常識をぬぐい去り、個人が有形・無形の資産を豊かにするライフプランを策定〜実行することは必然です。

ウチ・ヨソ、ウチら・アンタら、私・他の根底にある二分化的思考のデメリットを上から目線でコミュニケーションするのではなく、必然を支援するのが、彼らが従属する組織の役割です。

ステークホルダーをどのように位置づけするのかに組織のセンスが光ります。リーダーシップですね。

しかし、多くは個人のライフスタイルに係ることは懸命でないと判断します。
気持ちを表さない、感じたことを言葉にしないなどを通じて、触れられるのを嫌がっている、仕事と割り切っている、絆を求めているようには感じないからです。

それでは縦割り脳のままです。

祝い、分かち合うために、個人のライフスタイルを整えることは悪いことではありません。

問題解決を超えて、心の傷を修復するのが支援

人を育てるとは問題解決に終始することではなく、傷の修復があって可能になり、その上で、個人の有形・無形の資産を豊かにすることだからです。

潜在意識の底の底にある愛着への渇望とは、執着以外のなにものでもなく、その実体は「抱きしめてほしい」なのです。

彼らは母子関係で「抱きしめてほしい」と願いながら、果たせなかったのです。
歪んだメンタルモデルはここから始まっています。

甘えたかったときに甘えられなかった悔しさを取り戻したい執着が、怒りとなってウチ・ヨソ、ウチら・アンタら、私・他の根底にある二分化思考につながっています。つまり二分化的思考とは無意識の甘えたいメッセージなのです。

部下はステークホルダー、安全基地になってやる。

安全基地

負のつながりを切るために大事なのは、部下はステークホルダーであると認識する。
部下の人生を豊かにすることは、数値目標を達成することと同じか、それ以上です。

従業員も含めたステークホルダーの人生を豊かにする支援者であり、時に保護者であり、システム思考のメンター的存在となれる理解者、「安全基地」です。

祝い分かち合うことは採用から始まっています。

  1. 採用する
  2. 歓迎する
  3. 配慮する
  4. 育てる
  5. 触発する
  6. 語りかける
  7. 傾聴する
  8. 祝う
  9. 分かち合う

自然に自己マスタリーが育まれるコミュニケーションをする。
数値目標とは、そのツールであり、どんどん活用する舞台装置を用意したいですね。
ただし、燃え尽きるほど消耗していないか、気配り、配慮を怠らないことは鉄則です。

まとめ

「道を知っていることと、実際に歩くことはちがう」マトリックスの有名なセリフです。
愚痴も言わず黙々と努力し、悩みを打ち明けることもなく、期待に応えられない自分を責めて、心が折れるがままに折って、辞表を出す。

こうした問題は、繰り返し起こる問題です。
その背景には「自助・共助・公助・絆」が作れない人は増えていることがあります。

人が悪いと決め付ける縦割り脳で判断せずに、見えていない部分にシステム思考を働かせ、因果関係を見極めて、構造を変えて、5つのディシプリンを好循環させる方向に軌道修正します。

知識ではなく、寄り添うことが自己マスタリー、さらにビジョンを共有するはじまりです。

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