リーダーシップ不足で悩まない!リーダーシップはテコの力で解決する

コアバリュー
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見えぬけれどもあるんだよ 。見えぬものでもあるんだよ。
こんにちは、いきいきゴエスのNaoman-Minoruです。

リーダーシップに悩んでいませんか?
悩んでいるとしたら、リーダーシップがあるから悩んでいるのです。
つまり優れたメンタルモデルゆえの悩みなんです。
だから悩む必要は全然ありません。伝える技術に工夫すれば解決する話だからです。

つまり身体の小さいあなたが重い冷蔵庫を抱えて移動できないと悩んでいるようなものだからです。そんな場合、テコの力を応用しますよね。
そう、あなたに必要なのは、テコの使い方なんです。
リーダーシップ不足で悩まない!リーダーシップはテコの力で解決する
それでは一緒にテコの使い方をレッスンしましょう。
テコとは、すでに優れたメンタルモデルを持っているあなたをどう活かすかです。

表層心と深層心の間で

メンタルモデルの違いが「働き方の違い」になり「成果の違い」になります。
さて、リーダーシップで悩む人は「メンタルモデル」の違いに気づいていない。あるいは気づいていても、その違いを超えて伝えることができずに悩んでいます。
そこでまず「メンタルモデル」の違いによる結果の違いの復習からはじめます。

『氷山モデル」といわれる図で見えるのは、海面から出た部分で、三蔵法師がインドから持ち帰った「唯識」という教えでは、六識、つまり眼識、耳識、鼻識、舌識、身識、意識の6種の認識のことをいいます。見えている部分を表層心(=顕在意識)に対して、見えない部分を深層心(=潜在意識)といい、ここに末那識(まなしき)、阿頼耶識(あらやしき)があるといいます。

これを仕事に置き換えると、見えている部分が「成果」になります。
成果を支えているのが、技術や知識です。技術や知識は深層心に該当します。

一編の詩、絵画、皿の料理、それを実現する道具や素材の扱い方、身体技法、経験、協働を成立させる手法など、きわめて多様なノウハウの組み合わせを通して形になります。いわゆる行動パターンにあたります。
成功事例を話すとき、大半の方はHOW TO に強い関心を持たれますが、技術や知識だけでは何もつくれません。

行動パターンはどれも尊いものですが、知識や技術を支えているのが、「八識」でいう「阿頼耶識」に該当する考え方や価値観です。人としての「あり方」です。技術や知識がDOなら、あり方はBE、システム思考でいうメンタルモデルです。

行動パターンを支えている構造とは

仮に形になっても、共感のよりどころに欠ける行動パーンでは人の心に響く確率は低い。

「技術や知識」を支えているのは、「考え方や価値観」ではないでしょうか。
なにを美しいと思うか、なにを大事にしているか、なにをもって善しとするかといった尺度があって、はじめて技術も知識もいかされる。どの方向にむけて、なんのために力を発即するかという道筋を得ることができる。つまりその人、固有の構造(システム)です。

そして「構造(システム)」のさらに下には、「あり方や存在(BE)」というメンタルモデルという階層があると思います。

4つの階層を整理する

メンタルモデルとは、どんなふうに生き、どんなふうに働いているか。
毎日の暮らしの中でどのような呼吸をして、食べ、眠り、なにを信じ、恐れ。話したり、聴いたりして、ほかの人々や自分自身と、どんな関わりを持って生きているかということで育まれるものではないでしょうか。

メンタルモデル」とは生に対する態度や姿勢で、そこ(構造)を通して自分の「あり方・存在」が表層に姿をあらわします。「見えないけれどあるんだよ。」というわけです。

コアバリューからコアバリューへ伝える

「あり方や存在」つまり「コアバリュー」についてもう少し続けます。
考え方や価値観は「私はこう考える」と言葉で伝えることができますが、「あり方や存在」は言葉による表現があまり得意ではありません。

あえて言葉を用いる時、それは「ドキドキする」とか「居ても立ってもいられない」「腹が立つ」「呑み込めない」といったように、身体の感覚をともなう言葉で自らをあらわす。形容詞になる前の言葉で、そうした言葉はより本人の実感に近く、飾り気もなくて、その人自身と一致して感じられることが多いものです。

「あり方や存在」は、頭よりむしろ身体の方に近いのだろう。
だから言葉を介した思弁より、口調や仕草のような、言葉以前のチャンネルを通じて姿をみせるのだと思う。あるいは沈黙を通じて伝わります。

コアバリューは自身のコアバリューから相手のコアバリューに伝わるのです。

語っている内容や、なにをしているかということより、それをどんなふうに語り、どうやっているかという部分に、その人の「存在(コアバリュー)」があらわれます。

さて、そこでリーダーシップの問題ですが、コアバリューがかけ離れていた場合、どうなるのでしょう?

優れたリーダーシップには「共有ビジョン」がある

ここでリーダーシップを考えてみたいと思います。
優れたリーダーシップとは、伝えるのが難しい構造やメンタルモデルを含めて伝える技術だといえるのではないでしょうか。個人特有の構造やメンタルモデルを言葉で伝えるには比喩が必要です。
手抜きして言うと「共感」がないとボディランゲージや比喩を駆使しても伝えるのは難しい。共感の拠り所が必要になります。つまり「共有ビジョン」の必要性です。

メンタルモデルの違いが「働き方の違い」になり「成果の違い」になるのですから、メンタルモデルを同じくする必要があります。その働きをするのが共有ビジョンなのです。

いまあなたが自身のリーダーシップの不足に悩んでいても、気にすることはないということです。共有ビジョンがテコの働きをしてくれます。

まとめ

リーダーシップに悩む人にはすでにリーダーシップがある証拠です。
だから悩む必要はありません。

メンタルモデルの違いが「働き方の違い」になり「成果の違い」になります。しかしメンタルモデルは人固有の個人的ものなので、全然違う人同士の場合、言葉が通じない外国人と会話しているようなものです。
共通の言語が必要です。コミュニケーション能力と勘違いされますが、いくらコミュニケーションしても互いに理解不能なのでイラッとしてしまいます。

共感するにもできないのです。そこで「共有ビジョン」をテコにします。
次回はその方法をお伝えします。

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