起業は死語。気づくビジネスが成長する。

リーダーシップ
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「価値観の共有に欠かせないストーリーテリング、センスメイキング」というお話をしましたが、「価値観の共有」というだけで、なにかとんでもなく古いものに触った気がしませんか?

今回は、「価値観の共有」についてご説明したいと思います。

たとえば「起業家」という、価値観と同じく特権的な言葉もひっこめましょう。

自分を起業家と呼ぶような特権階級だけでなく、誰でも自分のビジネスを始めることが奨励されていいのです。好きなことを仕事にしてしまうリーダーのもとには、好きなことだからという理由で自律的な人々が集まってきます。

働くとは、やりたいことを「ただやる」こと

私たちが「価値観」あるいは「ポリシー」というとき、いささか注意が必要です。
どんな言葉も行動を束縛してしまう危険があるからです。

価値観とは、結局のところ、やりたいことをただやっているだけなのです。

これはとても重要なことで、やりたいことが特になく、ただ金儲けしたいから会社をやっているという経営者も少なくないからです。

事業を継承した人には特に多いパターンですね。
金儲けすら興味がなく、ただ親が築いた会社だから続けていると言うケース。
ご本人も気の毒だが、周囲の人も気の毒。

存続がテーマなのでPL(損益計算書)しか関心がない。
損益に関心があるようだが、実際のところお金儲けに関心があるわけではないので、人を育てる意欲があるわけでもない。なのでビジネスは成長しません。

やりたいことがなんにもない。

こういうぬるま湯の会社に勤めているとしたら、さっさと辞めるか、苦難を覚悟でリーダーとして立派な会社に仕上げて経営者に喜んでもらうしかない。

「起業」はもはや死語の時代です

さっさと辞めて起業するにしても、「起業」という言葉は使わない方が良さそうです。

時代遅れで死語に近い。

「起業家」という、価値観と同じく特権的な言葉もひっこめましょう。

自分を起業家と呼ぶような特権階級だけでなく、誰でも自分のビジネスを始めることが奨励されていいのです。

働くとは「気づく」こと。

ブッダ(お釈迦様)が言われた「無我無心」に到達するマインドフルネス=「気づき」と「慈悲」です。

ここに揺るがぬ価値観があります。

無我になろうとすればするほど、意識してしまいます。

自分の意見を伝えようとすると、自分の意見を意識してしまい言えなくなるのと同じですね。

そこで座禅では「呼吸に集中しなさい」と注意を受けます。

そもそも瞑想という行いは、わざわざ「考えてしまう環境に身をおいて、無になれ」という相反したことをする修行です。

無になる働き方

 

それにしても「無」になれば、どうなるんでしょう?

「人の幸福」を実感できるので、悩まずにいきることができるのです。

そこで「人の幸福」の定義づけが必要になります。

知って・・・「そんなの『幸福』とは思えないよな」とならないように、教えているのが「経典」つまり教科書なんですね。

お経は講義なんです。聖書も教科書です。

ただ仏教がいわゆる宗教と違うのは、仏教では、一般の人々が仏陀になることが期待されています。

仏教には、「仏陀の教え」 「仏陀になるための教え」の2つの意味があります。

これが仏教の大きな特色です。

他の宗教では「唯一の神」がいて、キリストになることを期待されることはありません。

ただキリストの教えを実践することは期待されています。

いまを生きるリーダー像

ビジネスを始める人たちの中に新しいタイプのリーダーがいます。

いまを生きるリーダーです。

彼らは、利益をあげながらも自分たちを起業家とは考えていないようです。
自分をビジネスのオーナーとすら思っていない。
リーダーだけどリーダーだと思っていません。

自分の好きな条件で好きなことをやっているだけで収入を得ているのです。

部下たちも、自分の好きな条件に賛同して集まってきた人たちなので、その段階で自律的なのです。

やりたいことがなんにもなく、PLしか関心がない。
こういう会社と自分の好きな条件に賛同して集まってきた人たちの会社では、競争にもなりません。

意識しなくて、最良のリーダー

仲間の声を静かに聞くことができれば、リーダーであることを忘れて、最良のリーダーになれるでしょう。

現代の価値観とは、自分の好きな条件のことです。
肩書きにはほとんど意味がありません。大切なのは内なる力です。
なにが人々にとって最良か、「気づき」と「慈悲(思いやり)」が、指導ではなく、奉仕へ誘い、自分と他者を幸せにします。

 

まとめ

「価値観の共有」と言ってる段階で、それは腐った弁当のような気がしてきます。

マインドフルネスでいう「気づき」と「慈悲(思いやり)」は、無意識のつながりです。

ステークホルダー(利害関係者)を大きくとり、そこに「気づき」と「慈悲(思いやり)」に投げ込むことができるのは、なにが人々にとって最良かを見つけて、最良という名の好きなことに自分を捧げられるエネルギーの仕業です。

労働のネガティブなイメージを払拭し、楽しむことは素敵なことです。

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