スティーブ・ジョブズ氏の名言は数が多く、しかも熱烈な支持者も多いので、よく知られています。永遠に響く名言はニューノーマルの時代にも熱く届きます。
ここで取り上げた2番目の言葉(自分にはベストワンですが)は多くの会社に取り憑いている病への警鐘と脱皮の方法です。
もちろん。個人事業主、ひとり会社にも有効な言葉です。
ここには、スティーブ・ジョブズの真髄があるといえます。
なぜならこの言葉こそ、すべての名言と繋がっているし、他人事とも思えないからです。
ニューノーマルの時代に響くジョブズの魂
1.
「もし今日が人生最後の日だったら、今日やることは本当にしたいことなのか?」
この問いに「NO」が何日も続くのなら、なにかを変えなくてはならない。
2.
私がアップルを去った後。ジョン・スカリーは深刻な病に侵された。
同じ病気にかかった人を見てきたが、彼らはアイデアを出せば作業の90%は完成だと考える。そして考えを伝えさえすれば、社員が具現化してくれると思い込む。
しかしスゴいアイデアから優れた製品を生み出すには、大変な職人技の積み重ねが必要だ。しかも製品に発展させるなかで、アイデアは変容し成長する。
細部を詰める過程で多くを学ぶし、妥協も必要になってくる。
あらゆるパーツでそれぞれ不可能はことが出てくる。
だから製品をデザインするときには、5000のことを一度に考えることになる。
大量のコンセプトを試行錯誤しながら組み換え、新たな方法で繋ぎ、望みのものを生み出すんだ。
そして未知の発見や問題が現れるたびに全体を組み直す。
そういったプロセスがマジックを起こすのさ。
最初の時点でもよいアイデアだが、成功を信じて突き進むチームを見て思い出すのは子供の頃、近所に住んでいた老人のことだ。奥さんに先立たれた80代の男性で見た目が少し怖かった。私は芝刈りのバイトで彼と知り合ったが、あるときガレージで古い研磨機を見せられたんだ。モーターとコーヒー缶をバンドで繋げたものだ。
それから裏庭に出て彼は何の変哲もないない石をいくつか缶に入れて何かの液体と砂粒を加えた。
そしてモーターを動かすと「明日また来い」と言うんだ。
缶は激しく音を立てていた。
翌日彼を訪ねて缶を開けてみると驚くほど美しく磨かれた石が出てきたんだ。
缶に入れたときはありふれた石だったのに、石がこすれ合うことで摩擦や騒音はあるが、それで美しく磨き上がる。
私にとってこの経験こそが情熱を持って働くチームの象徴なんだ。
ズバ抜けた才能を持つ者が集まってぶつかり合い議論を戦わせケンカして怒鳴り散らす。そうやってお互いを磨き合いアイデアを磨き上げて美しい石を創り出す。
これは説明が本当に難しい。
ひとりの力ではないしね。私はシンボルにされているがMacの開発はチ-ムの努力の結果だ。
3.
重要なことに集中する唯一の方法は「ノー」と言うことだ。
4.
成功している人間たちは、みんな自分のやっていることを愛している。
だからこそ、タフな状況でもやり抜ける。
そうでないものは途中でやめてしまう。
それがふつうだ。
5.
未来を見つめながら点を結ぶことはできない。
点を結べるのは、過去を振り返ったときだけ。
だからいつか、どうにかして点は結ばれると信じなければならない。
6.
私は本当に好きな物事しか続けられないと確信している。
なにが好きなのか探しなさい。あなたの仕事にも恋人にも。
7.
墓場で一番の金持ちになることは、私には重要ではない。
夜眠るとき我々は素晴らしいことをしたと言えること。
それが重要だ。
8.
心の底から満足する唯一の方法は、素晴らしいと信じる仕事をすること。
9.
顧客はより幸せで、よりよい人生を夢見ている。
製品を売ろうとするのではなく、彼らの人生を豊かにするのだ。
10.
ハングリーであれ愚直であれ。
まとめ
スティーブ・ジョブス氏はマイクロソフトを賞賛する一方で、戦友への想いと想像できる強烈な愛ある批判をしています。
マイクロソフトの唯一の問題はこだわりがないことだ。
細部の話ではなく、全体的に見てセンスがないんだ。
彼らは独自のアイデアを生み出さないし、製品に文化が感じられない。
プロポーショナルフォントのアイデアがいい例だ。
植字の技術や美しい本から着想したものに彼らは注目しない。
私が嘆いているのはマイクロソフトが成功したことではない。
大半は彼らの努力の結果だ。
でも彼らの製品はどう見ても三流だ。
マイクロソフトの製品には魂がない。
なんとも平凡でひらめきのスピリットが感じられないんだ。
しかも顧客の多くも魂を持っていない。でもそれじゃ人類は向上しない。
最高のものを作ってそれを広め 、みんながよりよいものに触れて成長しないと。
それでこそ違いが分かるようになる。
マイクロソフトはマクドナルドと同じさ。私はそれが悲しいんだよ。
彼らの勝利ではなく、製品に面白味がないことがね。洞察力も創造力もない。
コンピュータをアートにした男の言葉が聞こえてきませんか?
どんなビジネスもアートにできる余地が残っていると叫んでいるようです。
ニューノーマルにふさわしい価値観がビジネスの下地になります。
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