会議をして、課題について結論を出す。
でも、行動段階で盛り上がらないということはありませんか。
禅に「非思量(ひしりょう)」という言葉があります。
思量とは考えること。非がついているので「考えない」ということになります。
禅とマネジメント「非思量」から学んでみましょう。
非思量
禅の言葉に「非思量(ひしりょう)」があります。
唐の禅僧。薬山惟儼(いげん)が、坐禅の際の心の在り方について問われた際に答えられたお言葉です。
「非思量」とは「無念無想。あらゆる雑念がなくなって心が澄み切っている状態」をいいます。
思考を突き抜けた心の在り方、考えるのではなく、ただあるがままの世界をただあるがままにありがたいと受け取るという言い方もできます。
非思量~あるがままであればいいものを逃げて回って複雑にするので、もともとは簡単なことが複雑になり、複雑になるほど悩み、また逃げ回る。
どうもない世界を混乱させているのは、「あるがまま」から逃げるからです。
決めない決心をいますぐ放棄する
不安があるとないものを想定して、あれこれ考える。まだ起こってもいないことに万が一を想定して準備することは悪いことではありません。ビジネスなら当然です。注意したいのは現実的な準備です。ところが、心配ばかりするけれど、心配に振り回されて現実的な対応をしないで、状況だけがどんどん悪くなる事例。これはお話になりません。
「会議、ミーティングする目的のひとつに「決める」があります。見た目はなにかを決めようとしているように映っても、実際には『「決めない」ことを決める』を議論していることが少なくありません。
さらに「会議で決めた」といういい方で責任の所在を会議に持って行こうとする人がいます。
会議は場であり、ひとこともしゃべりません。決めたのは人であり、最終判断はほとんどの場合、ひとりです。責任者です。
靴で踏みつけられて、口も手足も動かせないことをいいことに責任の所在を全部「会議」のせいにされたらたまったものではありません。
「決める」とは「やり遂げることを決心する」こと
「決める」とは課題が何であれ「やり遂げることを決心する」に他なりません。
「やり遂げることを決心する」とは「やり続ける」ことです。
苦しい局面があるでしょうが、ブレないことです。
どんな場合でも目的はそこにあります。
ですからやり遂げられた日から逆算してマイルストーン(行程表)を決定しなければなりません。「やり続ける」ためにです。
当然マイルストーンにはその行程間の目標とやり方がなければいけません。しかしそこまで決めることは難易度が高いので、大まかなPlanはリーダーの頭の中に漠然とあればOKです。
この大まかなPlanとは、経験上、人の心のノセていくPlanが一番大切だと思います。
乗った状態でPlanを綿密なものにして、リーダーがコントロールしていきます。
リーダーがコントロールするには、人を動かす経験が必要です。
人を動かす経験は逃げるのではなく、仕掛けていく経験で身についていきます。
ノリとは、リーダーが決めた予定調和の集中力
ノリが悪いと結果も悪い。
仕事は人間がしているものなので、「ノリ」が一番重要だと言えます。ノリとは偶発的な集中力ではなく、予定調和の「集中力」です。
リーダーが秩序をもって定めた結果です。危機管理のポジティブな形とも言えます。
会議、ミーティングする目的は、
•「やり遂げることを決心する」
•「快活なノリの良さを生み出す」
•「マイルストーンを策定する」
にあります。
どんなプロジェクトでも、この3つが揃わないと失敗してしまうのは、リーダーシップが効いていないからです。
リーダーシップには「やれる!」という実感を体感させる重要な役割があります。
その最大のチャンスは、PLANを行動に移す前、たとえば決起したとき、さらに
スタート初日です。「決める」とは、行動を通じて全員に浸透させ、共有させること。
共有を通じて共有を高める。
決めない人には、これはできません。
だからPDCAを動かせません。
•どうしてもやりたければ、やり方はひらめく。
•仕掛けた側が「やれる!」と感じたら、意欲が湧く
•意欲が湧けば結果が出る作戦を立てて実行するようになる
•実行することで、どうしてもやり遂げたい思いが強くなり、
•PDCAが動きだす
•PDCAが動けばやり遂げられる
すべてはあるがまま、つまり本気です。
まとめ
考えすぎて行動がついていかない。行動が習慣になっていない。
考えるのが仕事になっていて、問題のすり替えが習慣化している。
変えられないことを考えるのが習慣になっています。癖なんでしょうね。
癖とは、執着です。
変えられないことを変えようとする執着を逃げ場にして、努力と言ってみても意味がありません、
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