アメリカのサイトで発表され、多くの人に衝撃を与えたのは、自分らしく生きなかったこと。
70%の人が後悔しているのは「チャレンジ」しなかったことです。
自分も同感。そう感じる方が70%はいるはずです。
誰だって自分を守りたいので、失敗することより、無難を選ぶのは当然だと思います。
ところが後悔がなぜ起こるのか、その理由はネガティブのなかにポジティブに潜んでいたのに、気づかなかったからです。気づていても気づかなかったフリをしたからです。
「こんなものでしょう」で終わったからです。
もし、仕事上で「こんなものでしょう」で判断を重ねたらどうなるでしょう?
なぜ70%の人が後悔しているのか
人が抱えている不安は、恐怖、退屈、無能感、孤独、失敗だと言われます。
チャレンジを避けるのは、退屈と引き換えに恐怖、退屈、無能感、孤独、失敗の4つを避けるからです。
悪魔の取引です。
そのためにさまざまな仕掛けがされていて、退屈を緩和します。
退屈を緩和している間に「自分」は置きざりになります。
悪魔の取引とは、不安のひとちである「退屈」を使って「刺激」と引き換えに恐怖、退屈、無能感、孤独、失敗の不安を忘れて過ごすことです。娯楽、お酒、食事・・・テレビは誘惑の最前線です。
テレビは不安を高める一方であらゆる「刺激」を使って解決策を提示します。
誰でも自分を守ろうとしてネガティブになりますよね。強い本能です。
でも本当はネガティブにポジティブが潜在しています。
早く気がついた人がチャレンジのチャンスに出会えます。
いつまでも考えていると、ネガティブな面に集中する度合いが高まり、刺激でごまかすようになります。
ゴエス
ゴエスは5Sのことで図のように5つの単語の頭文字がSで統一されています。
主に生産現場で使われた日本発のマネジメント手法で、世界的に使われています。
整理、整頓、清掃、清潔、習慣とは、自分を知ることに他なりません。
モノのゴエスをしたら、
- 整理・・・
整理が苦手な人は、一般邸に生活する中で「モノがどんどん増えてしまう」「モノが捨てられない」という問題を抱えています。
モノが増えてしまう原因は、他者からのアプローチが動機になって優先していまう傾向があります。
そうするうちに自分がなぜ、そのモノを持っているのか?
意味が曖昧になってきてしまうのです。
この姿勢は人生全般に影響しています。 - 整頓・・・
整頓とは、収納したものを簡単に取り出せるように仕組み化することです。
ただ目につかないように収納するのなら、隠しただけです。
自分がやりたいことがはっきりしていないと、収納をどうしていいのか、分からずになって、隠すようにしてしまいます。
そうすると、使い時には出てこない現象が起こります。
整頓とは、すぐに出せるように収納することです。 - 清掃・・・
清掃とは、チリ、埃をはらうこと。整理・整頓したものが整った状態を維持することです。
清掃によって整理・整頓の仕組みが保たれます。
仕組みを保つために欠かせません。 - 清潔・・・
清潔とは、整理、整頓、清掃を統合した状態ですが、清潔は姿形ではなく、感じ方です。
感じるレベルまでに持って行こうとすると隅々まで清掃が行き届いていないとできません。
さらに磨くことが重要になります。
磨くことは「凛として生きる」姿を無言で表します。ここまでくると生き方(姿勢)になりますね。 - 習慣・・・
「整理」から「清潔」までの仕組みを、自分に躾て自分の身体と頭に習慣化します。
生き方は暮らし方になって具体的な行動で語られるようになります。
もうあなたは、自然に後悔しない30%の仲間入りをしています。
ゴエスで整理をして、自分(あるいはチーム、組織)がどうなりたいのかを知ります。
整理は区別することなので、なりたい自分、なりたくない自分など、区別します。
整理できたら、なりたい自分、なりたくない自分が実現できるように、自分を使えるようにします。
こうしてゴエスに則って作業を進めます。
マインドフルネス〜mindfulness
マインドフルネス(mindfulness)は世界に広く浸透していっています。
マインドフルネスを直訳するとマインド(=心)がフル(=満たされている)状態のこと。
「いま、ここ、この瞬間に全身全霊、意識が向けられている」状態です。
語源は、仏教における「念(サティ)」を表す言葉であるmindfulnessの英訳語で、「心にとどめておくこと」「気が付くこと」「注意すること」などと訳されます。
日本人には馴染みの強い光景といえます。
坐禅がそうですね、
でも瞑想ばかりが先行している印象がありますが、もっと科学的です。
認知症予防。うつ、自閉症への認知療法に効果をあげていることは知られています。
マインドフルネスを、企業が研修に取り入れたり、スポーツにも採用さtれる理由はなんでしょう?
マインドフルネスでリセットからはじめる
今回はマインドフルネスとは何か?その効果と活用されている事例とともにご紹介しましょう。
重要なポイントは、「いま、ここ、この瞬間に全身全霊、意識を向けられている」状態を自らが評価しない点です。
「ただそこにある」状態ですね。
つまり、マインドフルネスは、「ただそこにある」状態に心を整えるのです。
その手段が、坐禅だったり、瞑想やヨガなのです。
そこで、整理・整頓・清掃・清潔・習慣という「ゴエス」を提唱しています。
このゴエスの最終段階の習慣にマインドフルネスがあります。
なぜなら、整理・整頓・清掃・清潔ができていない状態で、集中できないからです。
過去のセンスでなにかを変えようとしても過去の習慣が邪魔をして、新しい習慣が作れません。
マインドフルネスを習慣化する
ゴエスで環境を作った上でマインドフルネスを4Sと併せて習慣にすることで、不安が軽減された結果、
- 高血圧の改善
- 血糖値やコレステロールの上昇抑制
- ヒーリング(癒し)効果を高め
- 大脳皮質の発達につながる
ヒーリングとは、心と体の健康を回復することです。
ストレスによる疲れや、不安や怒り、悲しみなどのネガティブな感情を軽くしたり消したりするための技術であり、またはその技術を使って、心と体をいやすことを言います。
グーグルのパフォーマンス向上プログラム
2007年にGoogle社が、「Search Inside Yourself(=SIY)」という、最新の脳科学に基づいて開発したパフォーマンス向上のプログラムが開発されました。
最初は、開発者を中心とした社内の一部を対象にした研修プログラムでした。
開発の動機は「仕事で高い成果が出せることと、個人の幸せが必ずしも結びつかない」ということでした。
研修プログラムは成功し、そのメソッドが高く評価されました。
Google社内で最も人気コンテンツのひとつになり、書籍が出版されたことも手伝っって広く世界に知られるようになりました。
開発のきっかけは、「仕事で高い成果が出ることと、自分の幸せが必ずしも結びつかない」と感じたことからだったといいます。
そこでGoogleが目指したのが、世界一健康で幸せな会社を作ることでした。
「マインドフルネス」は最高のパフォーマンスを引き出す手段として高く評価されており、2000年以降、企業経営の観点からも重要視されています。次のような企業・団体に広がっています。
- Intel
- NIKE
- Yahoo
- アメリカ海軍
- アメリカ国防総省
- アメリカ農務省森林局
- 他
「マインドフルネス」は、死ぬ前に思う後悔トップ5を回避できるプログラムです。
つまり、どうすれば幸せになれるかを追求したプログラムなのです。
マインドフルネスを導入する
マインドフルネスを導入するには環境を整えることが先です。
つまり整理、整頓、清掃、清潔、習慣のゴエスの手順で環境を整え、習慣の段階でマインドフルネスを導入します。マインドフルネスは習慣的に実行される必要があります。
集中していない状態、自動操縦状態をマインドレスネスといい、マインドフルネスの反対語です。マインドフルネス状態は一点に五感を集中している状態で、他人からは何もしていないように見えます。
- 呼吸する
- 雑念を払う
- 評価しない(実践前は効果に期待し、実行中は効果を期待しない)
- (100%)集中する
- 継続的な実践が大事
ストレスを排除することでEQ(ライフスキル)を高める効果によって、生産性をあげています。
EQ(ライフスキル)の力は、自己認識 共感性 効果的コミュニケーションスキル 対人関係スキル 意志決定スキル 問題解決スキル 創造的思考 批判的思考 感情対処スキル ストレス対処スキル 以上10の技術のことです。
これらのスキルが高いと自分と他者に共感しやすくなるのでWin-Winなコミュニケーションができます。呼吸に集中することで脳を健全にします。
心配事や不安、つまり何をするかにとらわれてEQを引き下げてしまい能力がダウンしてしまった状態を、マインドフルネスでは「無」に集中することで五感を正し、「いま在る」に集中し、脳力を復活させます。DO<BEなのです。まず「無」にします。
はじまりの準備です。
「無」から「いま在る」へのプロセスを感じるリセット作業がマインドフルネスです。
ひたすら五感を集中させます。
このマインドフルネスが機能した状態。習慣化された状態で、
- 採用する
- 歓迎する
- 触発する
- 語りかける
- 傾聴する
- 感謝する
- 育てる
- 配慮する
- 祝う
- 分かち合う
以上、10のステップがひとつのストーリーになるように取り組みましょう。
お客様や社員が、そして自身が、この階段を上るサポーターになります。
まとめ
仕事上で「こんなものでしょう」で判断を重ねたら、お客様も社員も10ステップを上ることはできなくなります。
「こんなものでしょう」で終わらせてしまうのは、ストレスや投げやりな心理からです。
人は暮らしているとネガティブまみれになりますが、気づきもしません。
逃げる材料は山ほどあるからです。
脳が疲れた状態です。これを改めてクリーンにしてパフォーマンスがあがるので、マインドフルネスが高い評価を得ているのです。
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