心幹とマインドフルネスで完璧主義「二分化的思考」を駆逐する

ひとり会社
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心肝(しんかん)とは、心の底。心の底に深く刻みこまれて離れないことを心肝に染むと言います。
体幹(たいかん)とは、頭や四股を除く胴体部分の筋肉のことです。
体幹が衰えるとすべての運動が不安定になります。

肝も幹も対象の中心を意味します。体幹同様に心幹も心の筋肉と言えるもので自分を支える中心です。

ひとり会社というのは、資本力もなく、人的資源も自分しかないので、体幹も心幹も心細いものです。その心細さを武器にして広い世界に飛び出していくので、ストレスも半端ではありません。

しかし所詮、人は1対1です。
自分を高めることで「こんな人になりたいな」と共感していただくことは可能なのです。
折れそうなひとり会社を強くするだででなく、
憧がれを持っていただける「心幹」トレーニングをお伝えしたいと思います。

ホームオフィスを成功に導く「自己肯定」

ホームオフィスに従事する上で、気をつけたいのはメンタルヘルスです。

組織にいてのホームオフィス所謂テレワークと、独立した状態でのホームオフィスでは、孤独感がずいぶん違います。

よく独立して働くと、収益が全部自分のものになるから意欲が出るだろうと言いますが、
人はそれほど都合よくできていません。

モチベーションが「上司、周囲の人に喜んでもらいたい」というのであれば、独立はモチベーションにならない場合が少なくありません。

モチベーションが「上司、周囲の人に喜んでもらいたい」=「クライアント」にはなりません。

会社勤めしていた時の方がバリバリやっていたというようなことが起こります。
それらの根底には、「自己否定」「自己肯定」という問題があります。

自己否定をしている人はたくさんいます。

その克服の手段に、親や周囲の人に認められるような「理想の自分」を、意識的、無意識に設定している人がたくさんいます。

理想の自分を設定することは悪くはありませんが、親や周囲の人に認めてもらいたいではなく、自分がなりたい自分であってほしいものです。
だって自分の人生だからです。

と、いっても割り切れるようになるには人生観をかなり替えないとできません。
かなり難易度が高いです。

そこでマインドフルネスを取り入れることをお勧めします。

マインドフルネスの効果

マインドフルネスには、次のような効果があります。

  • マインドフルネスはトラウマ配線をつなぎ直します。
  • マインドフルネスは極めて有効な「ストレス低減法」です。
  • マインドフルネスは一切の評価をしません。
  • マインドフルネスは「ありのまま」を受け入れます。
  • マインドフルネスは「いまここ」に集中します。
  • マインドフルネスは「つながり」を注意深く実践します。
  • マインドフルネスは「一切皆苦」という真理を原点にしています。
  • マインドフルネス瞑想はマインドフルネスの一部です。
  • マインドフルネスは「二分化的思考」をしません。
  • マインドフルネスは医学、心理学、心理療法にも活用されています。
  • マインドフルネスでは「失敗=悪いこと」ではありません。
  • マインドフルネスは人を生きやすくし、幸せにつなぎます。

「二分化的思考」とは、完璧主義ことです。

仕事などで完璧を目指すという姿勢は一流を目指す方であれば必要な考え方です。
しかし、完璧には恐ろしい危険が潜んでいます。

「完璧主義」と「志を高く持ってより高みを持つ」ことことは、イメージとして酷似していて、同じ意味で使う人もいますが、内容的には全然違うものです。

完璧主義と言うのは文字通り完璧、完全を求める方を言います。

そもそも完璧は存在するのでしょうか?

完璧とは、「顔、身長、胸、お尻、まったく完璧な美人だ!」という表現することはあっても、再現性のある特定の状況を表す言葉ではありません。
料理と同じで、翌日には、違う「完璧な美人だ!」が登場する可能性があります。
主観で感じた一瞬の決めつけに過ぎなかったわけです。

例えば100点満点のテストで100点を取れば、これは上限が100点という絶対的な条件があるので完璧と表現できるかもしれません。

しかし論述問題など採点者の視点で採点基準が変わってしまうなら、それは完璧と言えないものになります。「・・・・完璧な美人だ!」「完璧な料理だ!」と同質になり、答えは自分が存在すると思えば存在するし、存在しないと思えば存在しません。

世界中、どこに行っても、全ての人が同じ結論を出すものが完璧ですが、そんなものは存在しません。

外的な力と内的な力

人間には外的な力と内的な力があります。
外的な力とは、社会的ステータスになるもので、立場、財産、学歴など第三者が比較的容易に、比較によって判断・評価できるものですが、期間限定・地域限定の性質が強いものです。そのことを一番強く感じるのは自分なので完璧に到達することはありません。

内的な力とは、第三者に見えないので、判断・評価が困難ですが、期間限定・地域限定もなく、世界中の全ての人が同じ結論に達しやすいものです。しかし自分でも実感しにくいので、完璧に到達することはありません。

誰と比べる?どれと比べる?と対象を変える事で自己評価は変わるのはヘンですよね。

二分法的思考の罠

二分法的思考とは簡単に言うと、すべてか無か、白か黒、プラスとマイナス、善か悪という二つに一つの考え方のものです。

自分は完璧な人間だと思っている方は自己に対して強い自信を持っています。
しかし、何を身につければ完璧なのか?どういう状態になれば完璧な人間になるのかは、人それぞれの主観なので、自分の基準の質が重要になります。質は自分がいちばん知っています。

仮に仕事や容姿や多くのお金を手にして社会的なステータスが高くても、完璧かどうかは、人それぞれの解釈です。

質へのこだわりが低いと、量はあっても外部の評価は低くなりがちです。
質へのこだわりが高いと、まだまだになりがちです。

比較するという物差しが自分にOKを出してくれません。
そもそも比較されて自己否定感を背負いこみ、二分法的思考を習慣にしてしまったプロセスが間違っているのです。

決して自分がより高みをめざしているわけではないのに、比較され優位に立つために高みをめざしているだけなのです。

「高みをめざす」と「比較で優位に立つ」違い

100点満点が自己肯定できるOKであり、99点から少しずつ自己否定感がプラスになって、90点や80点にもなると否定度合がどんどん増して、否定に比例してイライラが増して自分を責める。

常に結果に「比較」がつきまとうのが完璧主義です。

では、高みをめざすこととどう違うのでしょう。
高みをめざす人には、自己否定感がないのです。
否定感の根源にある「比較」がありません。

「100点だと思ったが、くそっ!」と言っても悔しさを表現しているだけで、自己否定感がありません。現実を受け入れて「今度は101点取るぞお!」と猛勉強できるのです。

この違いは表面的な現象しか見ていない人には分かりません。

しかし、私のような達人には、「フロー」の匂いで、はっきり分かります。
「フロー」とは、没頭の状態。
プロアスリートが、自分の宇宙にINしている状態をよく見かけるでしょう。

円相にたどり着く PDCA

「前回は98点だった。100点にとどかなかった。今日は99点以上だ!」こう言えば比較だらけですが、この言葉だけれは分かりませんが、この場合、どこが悪くて100点にいかなかったのか、具体的な反省があります。

高みに行くために、PDCAを働かせるようにしています。

PDCAを回すことが共感の軸足であり、心幹になります。つまりリーダーシップの本質です。
リーダーシップの本質、心幹が円相になります。

 

円相とは、足りないことも、余ることもなく、すべて満たされて完結している状態とは、なんと美しいではありませんか?ビジネスは、この「円相」とよく似ています。

認知の歪み

二分化思考の人は人を全体的な人格及び存在としてとらえないで、その時々のる相手の反応や態度、また言動だけで相手を判断するという基準で反応するので、モノのような扱いになります。

その人のことを極端に「いい人」か 「悪い人」と二分化して認知する傾向があります。

認知の歪みの10パターンは、思考の歪み、感情の歪みに気づくツールです。

  1. 全か無か思考(二分法的思考)
  2. 般化のしすぎ
  3. 心のフィルター
  4. マイナス化思考(プラスの否定)
  5. 結論への飛躍
    心の読みすぎ
    先読みの間違い
  6. 拡大解釈(破滅化)と過小評価
  7. 情的決め付け
  8. べき思考
  9. レッテル貼
  10. 個人化(責任転嫁)

認知行動療法においても、認知の歪みは重要な要素です。
認知の歪みは、セルフモニタリングにも効果を発揮します。

「心幹」トレーニング

「心幹」トレーニングは、自分の本質を知り受け入れるトレーニングです。自分を知ることは簡単なようで難易度の高い作業です。

自分を知るとは、最良の自分を知ることです。

マインドフルネス瞑想をしていると、自分が焦ったりイライラして落ち着きのないことが分かります。このような状態で「心幹」を鍛えることは難しいので、自分が育たないので、ひとり会社は育ちません。

でも、大丈夫。マインドフルネスには、「心幹」を鍛え、円相を描く力があります。

まとめ

「完璧主義」「二分化思考」は人を幸せにしません。
頑張って起業した個人事業主やひとり会社であっても、思うような結果に辿り着くことを難しくします。

自分で不幸、失敗を選択していることに気がつかないのは、強い「二分化思考」「完璧主義」のせいです。

その根底にあるのは「自己否定感」です。
自己否定感を消し去りたい、自己否定感を自己肯定感に塗り替えたいと強く願うほど、「二分化思考」「完璧主義」を強めて、認知(=事実の解釈)の歪めてしまいます。

頑張っているのに、頑張れば頑張るほど報われないのは悲しいですよね。

マインドフルネスでの心幹トレーニングは、人生を変えます。
「心幹」トレーニングで、体幹を鍛えるように「心幹」を育てましょう。

マインドフルネスには、「心幹」を鍛える力があります。

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