リーダーシップの悩み、『星の王子さま』がキツネと解決します。

学習する組織3本の柱と5つのディシプリン リーダーシップ
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見えぬけれどもあるんだよ 。見えぬものでもあるんだよ。
こんにちは、リーダーシップを大きく成長させて春を呼ぶ
いきいきゴエスのNaoman-Minoruです。

リーダーシップに悩む人にはすでにリーダーシップがある証拠です。
だから悩む必要はありません。ひたすら育めばOK.

リーダーだって自分の暮らしがあるので、悩まないリーダーになりましょう。大丈夫。

禅語「非思量」

禅語「非思量」とは、あるがままであればいいものを、避けて通りたいと考えて、かえって複雑にするので、もともとは簡単なことがどんどん複雑になり、複雑になるほど悩み、また逃げ回ることを戒める禅語です。

  • 部下を幸せに導く、安心してもらい慕われるリーダーになる(=水先案内人)
  • あなたも私も一緒。しあわせになろうね。
  • ストレスを家に持って帰らない。私も家族も一緒。しあわせになろうね。

この記事では水先案内人にになる方法を紹介します。

自分は何者か?

メンタルモデル

リーダーって必ずいなければならないものかどうか?
たとえばGoogle社は、マネジャーの存在に疑問を持っていました。
そこで2002年にGoogleは、マネジャーのいないフラットな組織に変えるために“コントロールされていない”実験を行いました。ところが結果はうまくいかなかったようです。“従業員は基本的な質問やニーズへの回答や、キャリアアドバイスなどの重要な部分の指導を求めていた”ことがわかったのです。彼らは数ヶ月後にマネジャーを戻しました。

それでもなお、6年後の2008年にGoogleの研究チームがマネジャーが従業員にとって重要な存在でない。あるいは「マネジャーは、せいぜい必要悪」であることを証明しようとしました。結果は逆で、“マネージャーは必要である」という答えにたどり着きました。
データに基づいて、Googleは「優れたマネージャを持つチームの方が幸せで生産性が高い」ことを発見したのです。

そして「どのようにすれば、偉大なマネジャーが育つか」という課題にスイッチしました。毎年の従業員アンケート、業績評価、Great Manager Awardのノミネートなど社内データを分析した後、研究者は組織内の管理職として優れている人を特徴付ける共通の8つの行動を次のように導き出したのです。

  1. よき指導者である
  2. チームに権限を委譲し、細かいところまで管理しない
  3. チームメンバの成功と個々人の幸せに関心を示す
  4. 生産的であり、結果重視である
  5. コミュニケーションをとる能力が高い
  6. チームメンバーのキャリア開発を手助けする
  7. チームに対して明確なビジョンを持っている
  8. チームに助言を与える重要な技術スキルを持つ

8つの行動基準は、リーダーのアイデンティティーをリーダー自身にわかりやすく定めることになったのです。

ひとことでいえば「水先案内人(みずさきあんないにん)」です。
「水先案内人」とは、船舶の運航時に乗組員に適切な水路を教えるとともに、そのための操船を指示する。のこと。つまり幸せ案内人であるリーダーの仕事と同じです。

昔、山口百恵さんが「夢先案内人」って歌ってましたね。

そしてGoogleは、マネジャーを育てるためにどのような支援が必要なのか具体策の検討に入りました。ざっくりまとめれば、リーダーも、ワーカーも、幸せと感じる働き方をすればいいし、そうでなければ成果も上がらないのです。

メンタルモデルの違いが「働き方の違い」になり「成果の違い」になります。(また元に戻りました。)つまり仕事を通して、自分と部下たち(さらにいうなればお客様)が幸せになるメンタルモデルを育むことがリーダーシップなのです。

そうはいってもメンタルモデルは人固有の個人的ものなので、いきなり共感するにもできないのです。そこでここでは、「共有ビジョン」をテコにする方法をお伝えします。

共有ビジョンは、ピーター・センゲ氏が提唱した「学習する組織」の5つの約束事のひとつとして有名です。5つとは、自己マスタリー、システム思考、自己マスタリー、共有ビジョン、メンタルモデルです。
共有ビジョンは、自己マスタリーと共に、テコにして、リーダーシップを支援する規律です。

あり方を育む構造

コアバリュー

共有ビジョンは、「共にビジョンを探求する」プロセスで自然発生的に湧き上がってくるビジョンのことで、「ビジョンの共有」や「ビジョンの浸透」とは一線を画します。

共有ビジョンの前に、構成する人々のメンタルモデルが標準化されている必要があります。しかしメンタルモデルが違いすぎるのが一般的なので、リーダーは標準化できないメンタルモデルの前にリーダーシップの不足を感じて悩んでしまいます。

で、結論からいうと、悩むような状態にあるから、「共有ビジョン」が持てるようになるのです。つまりメンタルモデルを標準化するために「共有ビジョン」を水先案内人として機能させるのです。

「共有ビジョン」って”3年後にこうなりましょう。””こうなりたいね。”というような話になります。どんな目標を掲げても、話の芯になるのは、「私もあなたも彼も彼女も幸せになりたいよね」しかないんです。だってみんな生きるために働いているのだから、そこを無視したら話として成立しない。幸せになるには、健康で他の人にも親切にする必要があるのは世界中どこに行っても同じで、そのためには自分の成長も必要。10人いたら、10のしたいことがあるかもしれないけれど、服の好みが違う程度のことで、究極は同じなんです。

『祝い、分かち合う』をゴールに設定する

共有ビション

「私もあなたも彼も彼女も幸せになりたいよね」って職場のすがたは「分かち合う」に行き着きます。そこで「どうしたら分かち合えるの?」って疑問が湧きます。この質問に答えてあげるのが「水先案内人」の重要な仕事になります。そこで昭和の人なら「おれについてこい」が回答になったのです。高度成長期だったから言いやすかった。いまはめまぐるしくかわっているので、経験(年齢)だけでは「時代は変わっているんですよ」と凹まされる。

だから仕事を知っていて、いつの時代も同じだけど、プロセスを大切にします。
仕事を知っている」という要素は、重要です。知らない上司(リーダー)がいっぱいいますから、解らないことは、わかったふりをせずに、聞いて回ると教えてくれる人に出会います。知らないリーダーに自分はなってはいけません。

触発

共有ビジョンの出発点は「個人ビジョン」です。といっても、「あなたも私も同じです。(=みんな違っていい)」という触発からはじまるアプローチで、「あなたの喜びを分かち合うこと」をゴールを共有し、祝い分かち合う瞬間を実感します。

傾聴

その間、傾聴、つまり「あなたを知る」という作業がとても重要です。でないと共感の生まれる余地なんてありません。リーダーは自分をわかってもらおうとするのではなく部下を知ることが優先です。そして小さくても有言実行、「あなたの喜びを分かち合う」を体現します。最小単位で繰り返せば機会も増えます。お互いのメンタルモデルが認識できます。
「傾聴」とは、相手に関心を持っていることを話しているのと同じなんですよね。

本気だと実感してもらう

そして小さくても成功体験を共有することで「本気なんだ」とお互いが自分の上司に、自分の部下に、採用し合う。その上で新たにゴールを設定します。

リーダーは言葉が少なくても相手が知りたいことを伝えてあげればいいんです。言葉が多くても相手が知りたいことに無関心だと(心のうちで)軽蔑されます。

協働の繰り返してベクトルを合わせる

上の図をグルグル回し続けることで、ベクトルを同じにして、ゴールとなる目標も大きくしていくのです。だから何年も先のゴールを最初から設定するのではなく、まずは身近な目先の目標を何度もクリアしていくことが大切なんです。「身近な目先の目標」って軽く見がちですが、リーダーはやることが多いし、全員に体験させようとしたら、間違いなく多忙になります。その緊張感、恍惚は東京あたりのテーマパークの比ではありません。

ゴールから逆算してプロセス

ようするにリーダーシップのあり方は、ゴールから逆算(Back calculation)します。

ゴールから逆算

リーダーシップの本分

星の王子さま

リーダーシップは、ただ幸せ思う「あるがままであればいい」のです。

あれこれ考えることなく、ただ社会人として幸せにしてあげたい。幸せな体験をさせてあげたい。傷つけたくない。それでいいんです。そう思っていてもなかなか通じませんけどね。通じなくても気にすることもない。

自分はいつも、個人個人生まれ育った環境が違う、それが何かの縁で偶然、ここに集まった。実家には山がある人もいるかもしれない、ここでしか生きていけない人もいる。少なくとも、ここでしか生計が立てられない人の足を引っ張ることなく応援してあげたいよね。って繰り返し話しながら、「で、きみはどうなりたい?」って聞いて分かち合える目標を探り合ってました。

私が毎日読んでいる『星の王子さま』から共有ビジョンに繋がる人間関係に係る貴重なエピソードをお伝えします。

その時、キツネが現れた。「こんにちは。」
「こんにちは。」王子さまは丁寧に答えたが、振り返っても誰もいなかった。
「ここだよ。」と声がした。
「リンゴの木の下。」
「君は誰?」と王子さまは言った。
「とっても可愛いね。」
「おれ、キツネ。」
「ぼくと一緒に遊ぼうよ。」と王子さまは提案した。
「ぼく、すごく悲しいんだ。」
きみとおれは遊べないよ。飼い慣らされていないから。
「ああ、ごめんね。」と王子さまは言った。

「飼い慣らされる」・・・・この文章は『星の王子さま』を読んだ人が、もっともひっかかる言葉です。どんな意味があるのでしょう。ここでは深く追求しません。「仲良くなる」というように解釈しておいてください。

出会ったばかりなので、互いのメンタルモデルも解らず、チーム学習できるような共有ビジョンもない関係です。

「みんなが忘れていることだけど」とキツネは言った。
「それは絆を作るってことさ」
絆を作るって?」「いいかい、きみはまだおれにとっては10万人のよく似た少年たちの一人でしかない。きみがいなくたって別にかまわない。おんなじように、きみだっておれがいなくなってもかまわない。きみにとっておれは10万人のよく似たキツネうちの一匹でしかない。でもきみがおれを飼い慣らしたら、おれときみにとって、世界でたった一人の人になるんだ。おれもきみのとって、世界でたった一匹の・・・・」「わかってきたみたい」と王子さまは言った。「一本の花がいてね・・・・彼女はぼくを飼い慣らしたんだけど・・・・」

キツネの話を聞きながら王子さまは「関係性」を、学んでいきます。共有ビジョンにも当てはまります。

「そういうこともあるさ」とキツネは言った。
「この地球の上にはなんだってあるんだから」
「ああ!これはこの地球の上の話じゃないんだ。」と王子さまは言った。
キツネは不思議そうな顔をした。
「別の惑星?」
「そう」
「そこには狩りをする奴はいるか?」
「いないよ」
「それはいいね、ニワトリは?」
「いない」
「うまくいかないもんだ」よキツネはためいきをついた。
キツネは自分の考えに話を戻した。
このあと。キツネは習慣の大切さを語り、習慣が関係作りに大きな影響があることを話します。キツネは繰り返される時間が共有に欠かせないことを話します。そしてキツネが王子さまに頼んだように王子さまはキツネを飼い慣らします。(親しくなったのです)

人生の、もっとも大切なこと

星の王子さま

そして別れのときがやってきます。キツネは悲しくて泣きそうになると言います。
王子さまは「きみのせいだ」と言います。
「ぼくはきみが困るようなことはしたくなかったのに、きみが飼い慣らしてくれといったから・・・」
「そのとおり」とキツネは言った。「でも、やっぱりきみは泣くんだ」
「そのとおり!」とキツネは言った。
わかっていても、求めてしまう「業」が語られます。
しかしキツネはそれ以上に素敵だった王子との時間を語り、さらに王子さまに共有する時間こそが一番大切だと伝えます。
星の王子さま』がフランス文学史上、最高の作品だと言われる所以です。
彼はキツネのところに戻った。
「さようなら」と彼は言った。
「さようなら」とキツネは言った。
「じゃ秘密を言うよ。簡単なことなんだ。・・・ものは心で見る。肝心なことは目では見えない。」
「肝心なことは目では見えない。」と王子さまは忘れないために繰り返した。
きみがバラのために費やした時間の分だけ、バラはきみにとって大事なんだ。
「ぼくがバラのために費やした時間の分だけ、バラは・・・・」と王子さまは忘れないために繰り返した。
人間たちはこういう真理を忘れている。」とキツネは言った。
でも、きみは忘れてはいけない。飼いならしたものには、いつだって、きみは責任がある。きみはバラに責任がある。
「ぼくはぼくのバラに責任がある。・・・・」と王子さまは忘れないために繰り返した。

リーダーシップは、ゴールから逆算して二人三脚の物語を共有します。
BE>DOです。(リーダーシップのUSPかな?

人生100年時代のライフスキル|星の王子さまに学ぶ共感性スキル
「ものは心で見る。肝心なことは目では見えない。きみがバラのために費やした時間の分だけ、バラはきみにとって大事なんだ。人間たちはこういう真理を忘れている。でも、きみは忘れてはいけない。飼いならしたものには、いつだって、きみは責任がある。」とキツネは王子に言いました。短い言葉に幸せの法則が凝縮されています。

肝心なことは目では見えない。

ものは心で見る。肝心なことは目では見えない。」キツネの言葉が刺さります。

今年は大雪で、多くの人が寒さに辛い思いをされていますが、日本海側の豪雪地帯の雪には雪の辛さもあるようです。私たちは本当に見えるものしか見ていないんですね。

上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。
下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。
中の雪
さみしかろな。
空も地面(じべた)もみえないで。
(『積った雪』金子みすゞ)
金子みすゞさんも、「見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。」と詠った人です。「老子」もそうですね。
彼ら下積み人たちの力で動いているのに、目立たないワーカーはたくさんいます。
なにか功績があると、私は上司に頼んで電話してもらいました。「知ってもらっている」は力になります。チェーン展開しているなら、他の店長に頼むのもいいですね、「最近、頑張っているらしいね、評判だよ・・・」なんてね、「触発」は重要です。
ねえ、ぼくの花・・・ぼく、あの花にしてやらなくっちゃならないことがあるんだ。
ほんとに弱い花なんだよ。ほんとに無邪気な花なんだよ。
身のまわりといったら、四つのちっぽけなトゲしか、もっていない花なんだよ。
さあ、もう、なにもいうことはない・・・」そして歩きだしました。そして一本の木が倒れるでもするように、しずかに倒れました。音一つしませんでした。あたりが砂だったものですから。
王子さまは、古い抜け殻を脱ぎ捨てても悲しいわけがないと、魂だけを残して消えてしまったのです。
「わかるだろ・・・ぼくの花・・・ぼくは責任があるんだ。あの子はとっても弱いから!
とっても世間知らずし、世界に立ち向かうのに役立たずの4本のトゲしか持っていないんだから・・・」
こう、ぼくに言い残して王子さまは消えたのです。(見えないけれどいるんですよね)

まとめ

キツネの言葉を忘れないために
私はキツネの言葉を忘れないために、毎日一食はキツネうどんを食べています。
 『心ここに在らざれば、視れども見えず、
聴けども聞こえず、食らえどもその味を知らず』
キツネうどんを味を知るには、キツネの気持ちを動かして共振させて食べるしかないようです。共振=シンクロニシティ。
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