「人生100年時代の社会人基礎力」をアップデートするGTD

GTD(般若の仕事術) GTD
この記事は約11分で読めます。
E・マスク
E・マスク

週に80~100時間は働くべきだ。地獄のよう?
でも、それこそが成功の確率を引き上げるんだ。40時間しか働かない人と100時間働くあなたが、同じタスクをこなしたとする。わかるだろう?他人が1年かかるところを 4ヶ月で達成することができるわけだ

世界一の富豪になったイーロン・マスク氏は魔法の仕事術を語っています。
ただ長く働けば良いというわけではありません。もっとも重要なコトにヒトの3倍集中した時間を投入するのだと言っています。
ゼネラルマネジャーの時代は宇宙の彼方のゴミ捨て場に廃棄され、行動するスペシャリストの時代を私たちは生きています。たった5つの簡単なステップを実行するだけで、人生が変わるとしたら実行あるのみです。

テクノロジーの進化と、長寿化の進展は、人間の根源的な問題です。
ここでは「社会人基礎力」3つの視点を飛躍的に成長させるGTD(Getting Things Done)の使い方をご紹介します。

アップデートが続いている『宇宙船地球号』

この壁紙はこちらで購入できます。

『宇宙船地球号』の乗船員の基礎的な力である「社会人基礎力」は元気に成長していますか?モラル崩壊が進む日本列島はライフシフトの進捗に比例して二極化が進んでいます。つまりますます二極化が進み、福祉に回せる貴重な財源が治安維持に使われるのは、もったいないことです。全ては学びであり、教育がいまほど必要とされている時代はありません。私たちは一人残らず、宇宙船地球号の乗員なのですから。

ヘンリー・ジョージ

アメリカ合衆国の政治経済学者・ヘンリー・ジョージが、1879年に『進歩と貧困(Progress and Poverty)』で打ち立てた『宇宙船地球号』の概念は、「宇宙を航海する船(地球)」でした。

バックミンスター・フラー

20世紀になるとアメリカの建築家であり思想家であったバックミンスター・フラー(Buckminster Fuller)が、宇宙的な視点から地球の経済や哲学を説き、地球と人類が生き残るためには、個々の学問分野や個々の国家といった専門分化された限定的なシステムでは地球全体を襲う問題は解決できないと論じ、化石燃料や原子力エネルギーや鉱物資源などの消費について、独自の包括的アプローチが為されました。バックミンスター・フラーの思想を継承したひとりが、ご存知スティーブ・ジョブズです。

さらに1966年には、アメリカの経済学者ケネス・E・ボールディングが「宇宙船のように有限な地球経済」という概念を提唱し、人間は循環する生態系やシステムの中にいる「宇宙船の中のカウボーイ」だと説きました。

ケネス・E・ボールディング

宇宙と地球の関係は永遠のテーマですが、お釈迦様は2500年前に、わたしたちはひとりひとりが、出ることも入ることもできない閉鎖された無限の宇宙に暮らしている「一人一宇宙」を唱えました。その一方で全員が「縁起」という概念のもとに大宇宙を形成していると説きました。

お釈迦様

良い縁は良いことを生起し、そこに良い縁が生じるエンドレスにワンダフルな循環システムを形成すると私は信じています。だから私益より公益を優先するのが重要ですが、最近は逆の傾向にあり、日本経済を弱める原因のひとつになっているように思います。

宇宙船地球号』の乗船員の基礎的な力である「社会人基礎力」は大切ですね。中国やロシアの権力志向も無駄な支出の要因ですが、モラル崩壊が進む日本列島はライフシフトの進捗に比例して二極化が進んでいます。

ますます二極化が進み、福祉に回せる貴重な財源が治安維持に使われるのは、もったいないことです。人間力アップ=「社会人基礎力」をモノサシにした経済効果によるマナー、モラルアップ、ストレスの低減は、見えないコストの支出を防ぎます。

STEMが進展するほど人間力が大切になる

STEM


S:Science(科学)
T:Technology(技術/テクノロジー)
E:Engineering(工学/エンジニアリング)
M:Mathematics(数学)

STEMとは、それぞれの頭文字を取った言葉で、科学・技術・工学・数学の教育分野を総称した言葉です。STEM教育はこれら4つの学問の教育に力を注ぎ、IT社会とグローバル社会に適応した国際競争力を持った人材を多く生み出そうとする21世紀型の教育システムです。「社会人基礎力」を開花させ、建設的な世代間関係を開拓する社会的開拓者(=宇宙的開拓者)になる覚悟に人間力を持ち出すのはSTEM教育に反するかも知れませんが、結局STEMが進展し、雇用が増えるほど、実利的な知識を受動的に吸収することが増え、もっとも複雑で科学的な探求を行う人間的スキルが重要になり、若々しい好奇心溢れる成熟した大人のスキルが必要になります。

お釈迦様はヒトは実体のない「無我」であり「縁起」によってコトが生起しているにすぎないと説きました。つまり、いま、ここの諸行無常の行動こそが、ヒトそのものです。ライフシフトが当たり前になった時代、より良いライフシフトでより良いライフステージを生きるコトが上質な「縁起のコツ」なのです。

縁起

より良い縁起を創造するコツ

ひとりひとりが宇宙の創造主

人間だけが人間の問題を解決できます。宗教(神)にはできません。
哲学は現実を生きるガイドラインであり、問題解決の発明であり、人生100年あるいは200年時代のマンダラになります。
このマンダラを読み解き、描く筆が「人生100年時代の社会人基礎力」ではないでしょうか。

神はひとりひとりの宇宙に宿ります。神に出会うも出会わないも自分の行動次第、行動を最良化するのが般若の仕事術、つまり発見されたシステムであるGTDです。

宇宙が循環するシステムであるなら、より良い縁を創造することは、より良い縁起の創造主になること意味し、さらにより良い縁起の原動力になります。
宇宙船地球号の乗員である私たちが「社会人基礎力」向上に、使うGTD(Getting Things Done)が創造的であるならその恩恵の連鎖はますます基礎力をアップして、ライフステージに投影されます。

現代は未来に向かって、どんどんプロフェッショナルの時代になっていて、しかも、ライフシフトにより高い頻度でキャリアを変えています。
諸行無常は、2500年前のお釈迦様の教えですが、その教えはますます現実化しています。ワークライフバランスの少なくともワークはノンストップで変わり続けています。

ゴエスつまり①整理②整頓③清掃④清潔⑤習慣もいままでのやり方では複雑さの点でもスピードの点でも、追いつきそうにありません。
人生100年時代のマンダラを掲げても思ったような結果につながることは稀でしかないといえそうです。その理由は次の3点に集約されそうです。

  1. こまごまとした切れ端のような仕事に囚われるあまり、より上位の重要な仕事に注目することが困難になっている。「人生100年時代の社会人基礎力」として3つの能力、つまり<踏み出す力><考え抜く力><(フリーランサーであっても)チームで働く力>と12の能力要素に追加されたのは、<どう活躍するか>、<何を学ぶか>、<どのように学ぶか>以上の3つの視点です。
  2. 長期の目標を考えることが日々の仕事の妨げになっている
  3. 長期の目標が明確になるほど、仕事が増え、ストレスまみれになるだけで、生産性に寄与しない。

以上の3点はどれもいまに始まったことではありませんが、より高いレベルをめざせばめざすほど、あるいは生産性を高めようともがくほど、ますます負の側面が強調されストレスに比例してストレスホルモン、コルチゾールがしたたり流れる音が聞こえそうな気がすると感じませんか。

コルチゾール

すべてを捨てきる<放下著>で自分を忘れる

人生の方程式

冒頭のイーロン・マスク氏の言葉に通じる、シンプルだけど黄金のルールがあります。『目標ー阻害要因=結果』です。阻害要因が少なければ少ないほど目標達成率が向上しますが、実現しているヒトは多くはありません。

名著『弓と禅』で知られ、弓道を通して日本文化と禅をひろく海外へ紹介したドイツの哲学者、オイゲン・ヘリゲルは、目標に集中することの素晴らしさを伝えました。
その核心は、すべてを捨てきる<放下著>で自分を忘れることで成し遂げられます。

弓と禅
慌ただしく騒々しい毎日を過ごす日々とは真逆で、速度をあげることに熱中するほど、願いは叶わないことを示唆しています。
情報社会で、やるべくことに寄り添い付き合うとは、実行する行動を見極めることを優先することです。
やりかけの仕事に意識を総動員して、普段使っていないエネルギーが使えるように、それが生産性にどのような意味を持つのか見極めて行動する。それが、「人生100年時代の社会人基礎力」として3つの能力と12の能力要素に追加された<どう活躍するか>、<何を学ぶか>、<どのように学ぶか>の3つの視点を使った行動をすることです。

  • 「生産性」というベルの音が聞こえているだけで、求めている結果が実は曖昧なままである次にとるべき行動が曖昧で定義が定かでない。
  • 求めている結果、次にとるべき行動のタイミングが不明なまま、右往左往を続けている

こうした状態にある限り、騒音から離れることなく、頭の中は散らかり放題で、他人は騙せても自分は騙すことはできないので、意味もなく自分を主張するしかないのです。つまり自分を主張せざるを得ないのは、すでに自分がいない焦りなのです。

しなくていいことはしない

バレンタインデー

心というものは自分の意思では判断できない性質のものです。
なぜなら大抵のヒトは「非論理的」な動きをするものです。
たとえば多くのヒトにはバレンタインデーなんて無関係ですが、最近は「ご褒美チョコ」を自分にプレゼントするそうですが、そこまでして2月14日のためにチョコを買う理由がないのに、置いてきぼりにされる不安に抗っているのは、すでに自分がいない焦りなのです。
特に忙しいヒトほどその傾向が強い、つまりストレスを低減するヒントはここにありそうです。

しなくていいことはしない、することに集中する方がエネルギーの無駄遣いにならない。バレンタインデーに参加しないで食べたい餡子を食べることはありがたいことなのに、煽られて食べたくもないチョコを並んで買うのはゾンビ状態にあることを悟るチャンスであるのに、参加しないことを不幸と誤解する。

ゾンビ

18年前に世界的に社会現象を巻き起こした『マトリックス三部作』の新作『マトリックスレザレクションズ』が公開されたのには、兄弟(姉妹)が心身を賭けて制作したにもかかわらず依然としてゾンビ現象が続くことへの腹立たしさがあったからだと言えます。やり終えたはずの仕事が「やりかけの仕事」に変わってしまったのです。

マトリックス ワークブック|マトリックスの達人
難解なマトリックスも「マトリックス レザレクションズ公開直前シリーズ」を読むと今日から達人です。あらずしと哲学編でマトリックマスターになれます。

「やりかけの仕事」を撲滅する

そこまで余裕を失っているのは、やりかけてはいけない仕事に精を出して、増やしすぎた「やりかけの仕事」が整理されていないからです。

なぜ「やりかけの仕事」が増えすぎるのでしょうか。やることが羅列されるだけで行動されないからです。行動するならこれ以上は無理だと音をあげるでしょうが、ただメモ書きされるだけならいくらでも書けます。書けますが、ストレスになります。

大事なコトは、どのように書くかとかいうことではなく、不用意にやりかけ仕事を作らず、やりかけ仕事を放置せずに、やってしまう行動をするために見直す(レビュー)ことです。レビュー(review)とは、一般に「よく調べる」「批評する」「復習する」といった意味で用います。やりかけの仕事は、無意識を食い散らし、やがて集中を破壊します。集中を破壊された脳は、さまざまな障害を引き起こし、健康を蝕みます。
健康はすべての基本です。ストレス対策は、いま以上に、すべての企業・個人にとって欠かせないものになります。本当の意味で生産性マックス化はストレス対策最強化になります。

「やりかけの仕事」が増えてしまうのは、成果を焦って、生産性をあげようとしているフリだけなので、「やりかけの仕事」リストが増えて、情報過多からストレスが増えてしまうのです。

必要なのは、「人生100年時代の社会人基礎力」として3つの能力である<踏み出す力><考え抜く力><(フリーランサーであっても)チームで働く力>と12の能力要素に追加された<どう活躍するか>、<何を学ぶか>、<どのように学ぶか>以上の3つの視点を使った行動をすることです。自分を忘れ、すべてを捨てた<放下著>した状態での集中です。

イーロン・マスク氏がゼネラルマネジャーにはなりたくないというように、ひとりひとりがプロフェッショナルの時代に向かっています。

▶︎続く 行動する週活GTD

まとめ

テクノロジーの進化と、長寿化の進展は、人間の根源的な問題です。

人間だけが人間の問題を解決できます。つまり内側の力を使い切ることです。
外部の力でしかない宗教(神)にはできません。
哲学は現実を生きるガイドラインであり、問題解決の発明であり、人生100年あるいは200年時代のマンダラになります。

このマンダラを読み解き、描く筆のひとつが「人生100年時代の社会人基礎力」です。
神はひとりひとりの宇宙に宿ります。自身の内側に宿るはずの神に出会うも出会わないも自分の行動次第、行動を最良化するのが般若の仕事術、つまり発見されたシステムであるGTDです。GTDはたった5つのステップでダンボール箱ひとつでできます。

社会人基礎力|行動する週活GTD
かっての3ステージのライフデザイン、つまり18歳で大学に進学し、20代で就職し、65歳で引退するといった3ステージは現実ではありません。確かについこの前までは「何歳になったらこれをしなければならない」という先入観が広く浸透し、年齢で...

 ゲンキポリタン大学

ゲンキポリタン大学

「ゲンキポリタン大学」では、「社会人基礎力」をコアにライフシフトをバックアップするさまざまな講座を、さまざまな方を対象に、さまざまな形態で開催しています。ご都合に合わせた形態をお選びください。

「社会人基礎力」(全6回)

GTD®勉強会

コラム

関連サイト

ゲンキポリタン大学は(社)いきいきゴエス協会の運営です。

友だち追加

友だち追加

マインドフルネス ライフスキル
アサーティブネス ライフプラン&ライフシフト

星の王子さま特集

コメント

タイトルとURLをコピーしました