ライフシフトのはじまり部分に「会社勤め期間」があります。
将来「起業する」ときに経験があるのと、ないのでは随分違います。
自分の場合、高校を卒業して学校に通いながら起業しました。
個人事業主だったので、会社のことを知りませんでした。
ただなんとなく商売している感じですね、
で、これではダメだと思っていましたが、体を痛めたこともあって「個人事業主」を一旦中止して、身体を治す意味もあり、会社に就職しました。
丁度、知り合い(勤め人)が人手不足で手伝ってほしいということもありました。
100年時代のライフシフトでいうなら、エクスプローラー期だったと言えます。
会社を創る=目的を達成する
エクスプローラー期間を終えたライフシフターにとって、最初の一歩である「会社勤め」はまさに「学校」です。
組織ってなにか、会社ってどういうことがあるのか、実際に体験できるという意味で「学校」です。会社には「目的」があるはずです。
はずというのは「お金儲け」しかない会社もあるからです。
いわゆるブラック企業と呼ばれてしまう会社はそうですね。
目的がある会社は強い
会社を設立するとき、定款を法務局に提出します。
つまり「目的」の報告です。
このような事業を行いますということですね。
なんでもないようですが、すごく大切なことですね。
目的がなければ烏合の衆にでしかありません。
しかし発起人はごく数人です。
つまり起業した人に目的があり、目的を達成するために、社員となる人が集められます。
世界的に有名な映画「七人の侍」だと、ある侍が報酬を出すので農民から野盗を退治してほしいと頼まれます。侍は自分を含めて腕が立ちそうな七人を集めます。
目的を達成するために組織を作ったのです。
目的を達成する。
個人事業主、ひとり会社、ホームオフィスであっても同じです。規模は関係ありません。
会社はなんのためにあるか?
会社はなんのためにあるのか、これが曖昧だと何をしていいのか、解らなくなります。
トップは目的を達成できそうな組織を作ります。
しかし、最初から能力がある人が揃うのは稀なことです。ほとんど自前で育成します。
この期間が短いほど生産性は上がるし、長いほど生産性はひくいままになります。
しかし、ポイントがあります。お客様の心の動きは業種問わず同じだということです。
逆にお客様の心の動きを考えずに、育成、育成とやっても人は育ちません。
「七人の侍」で言うと、野盗がどんな攻撃をしてくるのか解っていると、攻撃に対応した防御と反撃を考えれば良いのです。ここに戦略、戦術の重要があります。それをチームワークで実行するのです。
チームワークとは分業です。自分の役割をこなせる能力を身につけるようにします。
他人の役割は考えなくていいのです。
目的、お客様の動き、戦略、戦術、チームワークができる能力です。
組織の定義
組織のもっとも典型的な形。いろんな考え方があるものの、トップに「目的」を理解している人がいないと、組織は機能しなくなります。大事なことは「目的」がどこまで共有されているかです。わかりきった話ですが、そうでない場合が多いのはなぜか、そこをきちんと整理して目的の達成の行動が習慣化されていないと、組織は機能しなくなります。
組織の定義
- トップがやりたいことを、実現するための枠組み
- トップがやりたいことを、実現するため人々が従業員として集められました。
- トップのやりたいことが、実行されているのが良い組織です。
- トップのやりたいことが、実行されていないのが悪い組織です。
- トップのやりたいことを、分業で実行するのが組織です。
- トップがやりたいことを、具体的に数字で示したものが「目標」 です。
- 組織図に示された形が組織ではなく、組織とは分業の仕組みのことです。
- 分業とはチームワーク、つまり役割分担です。
- チームワークは、目的を達成する為に多数の人が役割を分担し自分の役割を達成する事。
- 分業しても、目的を達成するために行動していない集団は単なる烏合の衆です。
- 役割分担ができていないのは、役割をこなしていないか、こなせていないからです。
- 組織力とは、分業が機能して、全員の能力の合計以上の結果が出せることです。
- 全員の能力の合計以上の結果が出せない組織は、正しく分業ができていない証拠です。
会社勤めを体験する
会社勤めは役に立ちます。
個人事業主を考えているなら、会社の選択肢はワイドになります。
本当に「会社(組織)」を知るなら、小さい会社が面白いと思いますが、金銭的な資産という観点で考えるとメリットは小さくなります。
選択基準はやがてコアバリューになるであろう「将来の優先順位」から逆算になります。
そのあたりは、よく考えた方がいいですね。
まとめ
ライフシフターにとって、最初の一歩である「会社勤め」は就職する会社さんには悪いですが「学校」になります。なので「月謝」は払うように頑張りましょう。
組織にはいろんな人がいます。似ているようでも人ぞれぞれに、いろんな価値観があります。価値観は違ってもいいのです。最終的にあなたとあなたが仕事する組織と従属している人が、みんな幸福であればいいのです。「幸福」の価値観は人によって違いますが、会社の価値観は共有されています。
重要なのは、組織には数多くの日常語があります。
問題は、その言葉のひとつひとつが組織単位で定義づけていること。
全員が理解し賛成していることです。そうすると、あらゆる活動のプロセスに矛盾の生じないきれいな円が描けるようになります。
システムが破綻しない価値観が共有されていることは重要です。
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