人生100年時代の社会人基礎力は、「人生100年時代構想会議」の中核になるものです。人生100年は当たり前、いまでは現実が未来が追い越していく光景を眺める日々にいます、社会人基礎力というと新入社員の基礎力の勘違いしそうですが、そうではなく、100〜200年時代を生きる基礎力です。毎日が新入社員のつもりで、基礎力を更新して、有形・無形の金融資産、無形の活力資産・生産性資産・変身資産さらにパートナー資産を育むようにしたいですね。
社会人基礎力 3つの能力、12の能力要素をご紹介します、
社会人基礎力
「社会人基礎力」とは、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、経済産業省が2006年に提唱しました。
「人生100年時代」や「第四次産業革命」の下で、2006年に発表した「社会人基礎力」はむしろその重要性を増しており、有効ですが、「人生100年時代」ならではの切り口・視点が必要となっていました。
こうした状況を踏まえ、平成29年度に開催した「我が国産業における人材力強化に向けた研究会」において、これまで以上に長くなる個人の企業・組織・社会との関わりの中で、ライフステージの各段階で活躍し続けるために求められる力を「人生100年時代の社会人基礎力」と新たに定義しました。社会人基礎力の3つの能力/12の能力要素を内容としつつ、能力を発揮するにあたって、自己を認識してリフレクション(振り返り)しながら、目的、学び、統合のバランスを図ることが、自らキャリアを切りひらいていく上で必要と位置づけられます。(経済産業省)
社会人基礎力 3つの能力、12の能力要素
その内容は、3つの能力を12の能力要素に分けた形で構成されています。のちに3つの視点が追加されました。(参考:社会人基礎力 – 経済産業省)
社会人基礎力3つの能力①前に踏み出す力
最大の懸念は「メンタルモデル」の間違いに気がつかないことです。もし、自身のメンタルモデルが生み出す思い込みや暗黙の了解事項を克服できなければ状況を見誤っていることに気づかず、同じ過ちを繰り返す可能性が高くなります。
失敗は、次の恐れになり、負のスパイラルにハマり、失敗を恐れて間違った予防策にこだわってしまうと、前に出ることが知らず知らずに習慣になります。
つまり失敗に粘り強くなるとは、成功の母は成功なのです。それには否定に否定を重ねて、どのような障害が起こり得るのか、障害への万全の備えは。。。と主体的に備える行動パターンを習慣にして好循環をシステムにしたいものです。
「前に踏み出す力(アクション)」の能力要素
- 1. 主体性
物事に進んで取り組む力 - 2. 働きかけ力:
他人に働きかけ、巻き込む力 - 3. 実行力:
目的を設定し確実に行動する力
社会人基礎力3つの能力②考え抜く力
問題解決するとき、俯瞰して物事の全体を見る癖をつけましょう。視座の高さ、視野の広さ、で見える範囲も見える要素も変わります、さらに周辺にある事項、事象の見え方も違うので、全く違うレベルで考えることができます、典型的な事例がSDGsではないでしょうか、私たちの生活はモノ、サービス、エネルギー、ヒトが世界を行き来していて、見える範囲だけで考えていては思考も限定的です。その癖を打破するには、時間軸も変える必要があります。現在は過去の、現在は未来にさまざまな影響を受けているので、複眼的に見ることも欠かせません。自分の持っている前提で、認知し、解釈していることに、注意して、自身のメンタルモデルから飛び出す習慣を持ったうえで、さらに全体の視点で見ることを習慣にしたいですね、
②「考え抜く力(シンキング)」の能力要素
- 4. 課題発見力:
現状を分析し目的や課題を明らかにする力 - 5. 計画力:
課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力 - 6. 創造力:
新しい価値を生み出す力
社会人基礎力3つの能力③チームで働く力
チームワークとは、役割分担能力です。つまり助けを必要としない、助けてもらうと助けたヒトの負担が増し、助けたヒトの学習時間が減ります。助けを呼ばないということではなく、助けが必要なときには、気軽に助けを呼ぶことができるのも役割分担能力です。以上の関係性をトータルでやり遂げる力がチームワークです。同様の考えをステークホルダーとの間にも築けるように6つの能力を精進することで、多様な人々との繋がりや協働を生み出す力になります。
「チームで働く力(チームワーク)」の能力要素
- 7. 発信力:
自分の意見をわかりやすく伝える力 - 8. 傾聴力:
相手の意見を丁寧に聴く力 - 9. 柔軟性:
意見の違いや立場の違いを理解する力 - 10. 情況把握力:
自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力 - 11. 規律性:
社会のルールや人との約束を守る力 - 12. ストレスコントロール力:
ストレスの発生源に対応する力
社会人基礎力3つの視点
経産省が3つの能力/12の能力要素に付け加えた3つの視点が次の3点です。
社会人基礎力 何を学ぶか【学び】
・付加価値を生み出すための学びは何か
・学びの広さや深さを得られるか
どのように学ぶか【組合せ】
・多様な人と出会い、視野を広く持ち、多様な機会を得ているか
どう活躍するか【目的】
・組織や家庭において、どんな自分でありたいか
また、現在、就活をしている方は、ぜひこれらの視点を企業・仕事選びに役立ててみてください。
「人生100年時代」、自分は将来どのようなキャリアを歩んでいきたいかを考えながら、就活を進めていきましょう。
基礎力はライフステージごとにアップデートする
まとめ
「人生100年時代」と称される、これからの時代に必要なスキルとは一体何なのでしょうか?経済産業省によると、社会人としての基盤能力(コンピューターの「OS」に該当)と業界特性に応じた能力(同じく「アプリ」に該当)をつねにアップデートし続けることが大切です。
キャリアにおける「OS」とは、人間力(EQ)、キャリアに対する考え方やマインド、社会人としての基礎的な能力のことを指します。一方、「App(アプリ)」は業界によって異なる専門的な知識やスキルのことです。このOSとApp(アプリ)をともにアップデートし続けることが、ビジネスパーソンに求められます。
現在、経産省から全国自治体への働き方もあり、プロジェクト(例:社会人基礎力を育成する授業)に学校を中心に企業も参加していますが、特に働いている方の一部であり、主婦などこぼれ落ちている方々がほとんどです。「人生100年時代の社会人基礎力」とは生きるスキルであり、国民力に他なりません。学ぶ機会が多ければ多いほど、竹のように連続体として民力を押し上げます。
ゲンキポリタン大学
「社会人基礎力」(全6回)
- 人生100年時代社会人基礎力3つの能力
- 社会人基礎力①12のの能力要素
- 社会人基礎力②前に出る力を育てる主体性と8つの基準
- 社会人基礎力③考え抜く力を育てる思考法
- 社会人基礎力④チームで働く力
- 社会人基礎力に追加された3つの視点
GTD®勉強会
コラム
-
- 自我と交流分析
- 自他肯定をライフスタイルにする『お粥さんプロジェクト』
- 人生の方程式から外れない<イマジン>3つの自我の使い方
- メンタルモデルを変える5つの心とエゴグラム
- 般若のゴエス|自分を忘れるアサーティブ・コミュニケーション
- 般若のゴエス|アサーション・コミュニケーション|率直について
- ロジカル・シンキング
- ラテラル・シンキング
- システム思考
ゲンキポリタン大学は、(一社)いきいきゴエス協会の運営です。
コメント